新百合ヶ丘駅周辺 ―路線開業によって爆誕したターミナル駅―

新百合ヶ丘駅周辺 ―路線開業によって爆誕したターミナル駅―

神奈川県
2022.08.21 2022.08.21
SHIN-YURIGAOKA

神奈川県川崎市は、横浜市と並んで県を代表する都市のひとつ。7つの行政区を有し、最西部に位置する麻生区の代表駅として機能するのが新百合ヶ丘駅です。小田急の単独駅となっていますが、町田・小田原方面と別に、多摩センター・へ向かう多摩線が当駅より分岐。快速急行までの全優等種別と一部のロマンスカーが停車する当社のターミナル駅のひとつに数えられています。そんな新百合ヶ丘駅の周辺と沿革を追っていきたいと思います。

鉄道開業によって生まれた、川崎市最西部のターミナル駅

新百合ヶ丘駅

一部の特急ロマンスカーも停車し、小田急を代表するターミナルである新百合ヶ丘駅。「シンユリ」の愛称でも親しまれますが、その開業は1974年(昭和49年)と当社の中ではわりかし新しく、当初より多摩線と小田原線の分岐駅となるために開業した駅。当初は喜多見駅を起点として計画されていた多摩線ですが、その後百合ヶ丘駅に変更されるも、付近のカーブが輸送上のネックとなることから、同駅〜柿生駅間に新百合ヶ丘駅を設置し、分岐点とすることとなりました。新線建設は従来、既存の駅を起点としますが、新線とともに起点として開業した珍しいケースと言えるでしょう。

新百合ヶ丘駅

3面6線の緩急接続も行うターミナル駅の構内は、南北の自由通路を挟むように改札が設けられ、エキナカのショップも設けられています。

新百合ヶ丘駅南口

新百合ヶ丘駅のゲートは2つ、最も賑わいを見せる南口は、大型商業施設がいくつも立ち並ぶ繁華街。ペデストリアンデッキと直接繋がる構造で、階段やエレベーターを降下するとロータリーへと出ます。バス用のものとタクシー・自家用車用で2手に分かれたロータリーとなっています。

新百合ヶ丘駅北口

一方の北口はロータリーがあるものの、南口と比べると規模は小さく、駅ビル・アコルデがある以外は目立った商店は少なめですが、麻生区役所消防署警察署など行政の施設が集まります。駅前正面の通りを進むと津久井道(神奈川県道3号線)と交差。その先は丘陵地帯に新興住宅街が広がります。

洗練された街を象徴する、駅前の商業施設

小田急マルシェ新百合ヶ丘

エキナカの商業施設となる小田急マルシェは、改札フロアと上の階にカフェや食品店などの専門店が入ります。南口側にあるOdakyu OX MARTは駅から最も近いコンビニとなります。

アコルデ新百合ヶ丘

駅ビルとして機能するアコルデは、南口・北口の両方に、線路に沿うようにして建ちます。いずれも飲食店が多く、マクドナルドは双方に店舗が入ります。

Odakyu OX 万福寺店

北口から津久井道の方角へ進み「新百合ヶ丘駅入口交差点」の角に商業ビルが建ちますが、Odakyu OXHACドラッグなどが入る複合施設のようです。

新百合丘オーパ

商業ビルが立ち並ぶ南口の一端をなすOPA(オーパ)。ファッション系や生活雑貨店を中心に入居しているようです。上層階はホテルモリノ新百合丘の施設となっています。

新百合ヶ丘エルミロード

オーパのお隣に建つのはショッピングモール・新百合ヶ丘エルミロード。大部分を専門店が占め、イトーヨーカドーOdakyu OXがテナントとして入ります。

イオンスタイル新百合ヶ丘

バスロータリーを挟んで、オーパの丁度向かい側にあるのがイオンスタイル新百合ヶ丘。開業当初よりイオン系列の店舗となっており、ビブレ→サティと経営再編に伴う名称変更を経て現在に至ります。また界隈で唯一シネコン(イオンシネマ)を有する施設となっています。

マプレ専門店街

最後にご紹介はミロードを通り過ぎて奥に行った先にあるマプレ専門店街。商店街かと思わせる門がお目見えしますが、実際には遊歩道に面してオープンモール型のショッピングセンターが建ちます。

芸術のまちを謳う、シンユリ文化の象徴

川崎市アートセンター

新百合ヶ丘は芸術のまちとして、音楽や演劇、アートなどあらゆる芸術を街全体で楽しめる取り組みを行っています。その象徴となる施設が、新百合ヶ丘駅入口交差点のOdakyu OX向かい側にある川崎市アートセンター。コンサートや演劇、寄席などのイベントが行われるアルテリオ小劇場と、世界の名画などを上映する映画ファンにはたまらないシアター・アルテリオ上映館を主体とした、様々な芸術文化の発信を行っています。

あの路線が延伸!?シンユリの近い将来

横浜市営地下鉄ブルーライン

小田急多摩線の開業と合わせて、元よりターミナル駅として生まれた新百合ヶ丘駅。現在は小田急の単独駅となっていますが、将来的にはなんと横浜市営地下鉄ブルーラインが、あざみ野駅〜当駅まで延伸する計画で、事業化も決まりました。これによりあざみ野駅の西側にある剣山、すすき野、王禅寺地区の鉄道空白地帯解消。小田急線沿線から港北ニュータウン新横浜駅へのアクセス向上が期待できます。また横浜市営地下鉄としては2例目の越境となり、川崎市への地下鉄の乗入れは初となります。2030年の開業と早期の事業着手を目指しているとのことです。

まとめ

鉄道の新規開業に合わせて、当初よりターミナル機能を持って開業。それから約50年、その責務を全うし続け名実ともに主要駅となった新百合ヶ丘駅。筆者自身も川崎市出身ということで、昔から馴染みはありましたが、実は市内の他地域からのアクセスが向上したのはここ最近の出来事。当駅より運行している川崎市バス・溝11系統(溝口駅南口行き)は新設されたのが2017年なのですが、この路線の沿線が筆者の地元で、それまでは正直シンユリまでのアクセスは良いとは言えませんでした。溝11系統が新設された話を聞いたときに率直に思ったのは「やっとかよ・・・」でした(笑)宮前区からのアクセス需要は絶対にあるはずなのに、これまでなぜなかったのかが不思議なくらいでしたが、これにより利便性が高くなったことが非常に嬉しいです。

横浜市営地下鉄の延伸もありますし、さらなる発展と利便性向上を期待に期待を重ねて楽しみにしています!

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