【溝の口駅・武蔵溝ノ口駅に行ってみた】新旧文化がともに進化する街

【溝の口駅・武蔵溝ノ口駅に行ってみた】新旧文化がともに進化する街

神奈川県
えきまえふぁん編集部
2021.04.17 2021.07.10
MIZONOKUCHI

神奈川県川崎市のほぼ中央に位置する街・溝の口
JR南武線と東急田園都市線・大井町線が乗り入れ、渋谷駅や川崎駅からも30分圏内ということもあり、利便性の高さも相まって利用者も年々増える、市内を代表するターミナル駅である他、地域住民からは「ノクチ」の愛称で親しまれています。

元々商店街などで賑わう活気ある街ではありましたが、1997年に駅前のマルイやノクティが開業して以来街の様相は大きく変化しました。しかし新しく生まれ変わったものがありつつも、この地に根付いた文化をそのままに、今なお続く歴史を感じる街並みもありました。

今回はそんな溝の口駅・武蔵溝ノ口駅周辺を歩いてみたいと思います。

ペデストリアンデッキと2つの商業ビルが印象的な北口

それでは改札を出てみましょう。

溝の口 ペデストリアンデッキ

ノクティプラザ

東急では中央寄りの階段を降りて左側に。JRでは階段・エスカレーターを登って右側に出ると北口となります。
両線の接続はペデストリアンデッキ(通称:キラリデッキ)を介して行われており、東側にはマルイファミリーを含むノクティプラザとも接続しているので、多くの利用者で終日賑わいます。

溝の口駅 北口ロータリー

デッキの地上部分はバスやタクシーのロータリーとなっており、南武線の北側を経由し川崎駅や武蔵小杉駅方面へ向かう路線と、向ヶ丘遊園駅方面や第三京浜を経由する新横浜駅行きの路線が発着しています。

溝の口駅前の道路

ロータリーを出ると「南武沿線道路」に面しており、その名の通りJR南武線と並行するように通っています。
横断歩道を渡るとすぐポレポレ通り商店街への入り口があり、溝口界隈の商業地域へと繋がります。

北口はこのポレポレ商店街側の地域が元々あった商業地域で、ノクティプラザの開業など駅前の再開発で一気に様変わりはしたものの、昭和の時代から営業しているお店も多く残っています。

鉄道空白地帯の玄関を担う南口

溝の口駅南口 ロータリー

反対側の南口も、バス乗り場とタクシー乗り場を有するロータリーとなっています。
こちらは北口ロータリーから発着する路線とは対照的に、駅の西側へ向かう路線が主軸となっており(一部は東側の蟹ヶ谷や井田方面への路線もあります)、宮前平駅や向ヶ丘遊園駅、新百合ヶ丘駅、柿生駅へ向かう路線が発着。これらの路線は鉄道空白地帯でもある上作延〜神木本町〜菅生などを経由することから、朝ラッシュ時は本数が多いにも関わらず積み残しが発生するほどの混雑路線になっています。
そのような背景もあってか自転車利用者も非常に多く、駅周辺のロータリー地下や東急の高架下などに駐輪場が多数設置されています。

溝の口駅南口

またロータリー横にはネットカフェや飲食店が入る商業ビルも。
以前は反対側・北口とは対象的に、お店の少ないエリアでしたが、こちらも駅前の整備によって商店の数が一気に増えていきました。

駅周辺を代表する商業施設

それではここで溝の口を代表する商業施設をご紹介していきましょう。

再開発によって変革をもたらした街のシンボル

ノクティプラザ

JR、東急両線の改札を出てすぐ目に入るのが、駅前に堂々とそびえ立つ「ノクティプラザ」。
道路を挟んで2棟で構成される商業ビルで、写真右手のノクティ1はファッション雑貨店や無印良品、文教堂書店などのテナントが入る専門店街をはじめ、最上階と低層階には銀行ATMや行政サービスコーナーなどが入る地域密着型のサービスを展開。
反対側左手のノクティ2は「マルイファミリー溝口」が核店舗となっており、幅広いジャンルのファッションフロアや飲食店、食料品店が展開される他、上層階は川崎市高津市民館(ノクティホール)となっています。

予てより多くの人で賑わう溝の口ですが、ノクティ開業前は商店街が数多く立ち並ぶどこか人情味のある町並みでした。
時代が昭和から平成になると街の再開発事業が進められ、1997年にノクティが開業して状況は一変!
これまでになかった高層型の商業施設ができたことで、一気に街のシンボルとなりました。
それから20年経った今でも、街を象徴するスポットとして君臨しています。

東急ストア溝の口店

もう一つ、平成に入ってからできたのが「東急ストア溝の口店」。
正確に言うと、昭和40年代にはこの溝の口に存在していたそうなのですが、場所も現在とは違うところにあり(現在ドン・キホーテ、旧長崎屋内の1テナントとして入っていたそうです。)、そちらは1979年に閉店しますが、1989年に現在の場所に再出店されました。
東急溝の口駅の1階部分を東急ストアが占めており、駅に直結していることで近隣スーパーの中で最も駅から近い位置にあります。また営業時間も5:00〜24:00(2021年4月現在)と、利便性の高さも魅力です。

進化をしながら街に根付く先駆者たち

続いて周辺の様子もどんどん見ていきましょう。
溝の口は先述の通り、ノクティ開業によって街のイメージは大きく変わりましたが、それまで街を支えている商業施設も衰えることなく街に根付いているのも特筆すべき点です。

駅からキラリデッキを介して奥の階段を下った場所にあるのが、溝ノ口駅前商店街「ポレポレタウン」。
北口の一帯約1kmに及ぶエリアがポレポレタウン(溝ノ口駅前商店街振興組合)となっており、地域最大の商店街となっています。入り口は東急側、JR側の2つで、どちら側から入ってもX状に交差するようになっているのが特徴です。
道路などきれいに整備されていますが、溝の口駅一帯の商業を担ってきた歴史ある商店街で、区域内にある横浜銀行やマルエツ、イトーヨーカドーなどの施設は改装等されつつも、何十年もの間移転や廃業もなくこの地の商業として根付いています。

ポレポレタウンの公式サイト

そんなポレポレタウンの交差する場所に位置するのが「マルエツ溝の口店」。
近年建物の改装が行われましたが、こちらも紛れもなく溝の口の歴史を作ってきた立役者。
元々は4階建ての施設でしたが、現在は生鮮食品や日用品を売る2階建てのスーパーとなっています。
営業時間も深夜1時までと、帰りが遅くなったときでも立ち寄れて非常に便利です。

ポレポレ通りの交差地点右側に進むと、左手に見えてくるのが「ドン・キホーテ溝の口駅前店」。
かつては長崎屋として営業していましたが、長崎屋がドン・キホーテ傘下となると、こちらの店舗もドン・キホーテとして生まれ変わりました。
地下フロアにはパチンコ店。1階〜3階までのドン・キホーテの他に、ヤマダ電機やドラッグストアなどが入る複合型施設となっています。
また屋上階はデジキューのBBQスペースとなっており、週末も多くの人で賑わいます。

ドン・キホーテからさらに200mほど進むと、右手に見えてくるのが「イトーヨーカドー溝の口店」。
こちらの店舗も1986年開店と歴史は長く、ノクティができるまでは溝の口を代表する大型施設でしたが、そのバトンを渡しつつも30年以上形を変えることなく、地域に愛される店舗となっています。
駐車場も完備されており、周辺住民だけでなく近隣住民も利用しやすいのも嬉しいポイント。
地下1階〜地上3階のフロアすべてがイトーヨーカドーの各店舗となるほか、屋上階はセブンカルチャークラブのテニスコートとなっています。

駅前のケンタッキー・フライド・チキン横の道を少し進み、1つめの信号にある三叉路を右に曲がると見えてくるのが「十字屋商店」。
こちらは昭和15年創業と、溝の口周辺のスーパーとしては最も古い歴史を持ち、いわば溝の口周辺商業の先駆者とも言えるでしょう。
そんな十字屋の魅力といえば、なんと言っても生鮮食品がとにかく安い!
曜日ごとに肉や野菜、魚などが破格の値段で変える日が設けられていたり、青果売場では不定期で野菜詰め放題セールが行われるなど、主婦層やプロの料理人まで、創業から80年経った今でも地域に愛され続けるスーパーとして君臨しています。

レトロも一気に味わえる!歴史スポット

新旧で共存しつつも発展しつづける溝の口ですが、令和の時代となってもなお形を変えず、地域をもり立てるスポットを紹介していきましょう。

溝の口駅西口商店街

こちらの「溝の口駅西口商店街」はJR南武線の線路脇にある商店街で、ノスタルジックな佇まいはまさに昭和レトロそのもの!一歩入るだけでタイムスリップしたような体験ができます。

溝口西口商店街

店舗の多くは大衆居酒屋となっており、夜になると多くの大人たちが酒の席を楽しみ、焼き鳥を焼くいい匂いが漂います。

二ヶ領用水

溝の口駅から東急線の高津駅方面へ進んでいくと、幅1〜2mほどの小川が見えてきます。
こちらは「二ヶ領用水」と呼ばれる川崎を代表する人口用水路で、江戸時代に農業用水として敷かれ、用水路としては神奈川県内で最も古い歴史を持ちます。
多摩川を主とした周辺河川を水源とし、多摩区にある取水先から幸区までの32kmを流れる用水路となっており、この周辺では高津区民祭開催時に灯篭流しが行われています。

まとめ

街に新しい文化が形成されつつも、それまでの文化も衰えることなく成長を続ける街・溝の口はいかがだったでしょうか?
筆者は何を隠そうここ溝の口は出身地で、昔からこの地の発展を見続けてきましたが、見慣れ親しんだものが今なお残る嬉しさ、形を変えつつも進化する新たな発見など、改めてこの街の魅力を大いに感じることができました。
学生時代は都内へ行って、住居が「溝の口」と言ってもあまり理解してもらえなかったのですが、今ではその知名度はかなり高くなったように思えます。

ノスタルジックもモダンも、一度に味わいたいなら、まずはぜひこの溝の口へお越しください(笑)

えきまえふぁん編集部

えきまえふぁんの中の人です。
生まれながらの鉄ヲタ。おもに京急や近鉄、阪急を愛する。

「何気ない日常の中にある魅力を伝える」ことを信条に、えきまえふぁんの運営に日々取り組んでおります。

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