横浜駅 ―発展が止まらぬ、県内最大のターミナル駅―

横浜駅 ―発展が止まらぬ、県内最大のターミナル駅―

神奈川県
2022.09.28 2023.05.26
YOKOHAMA

神奈川県最大の人口と知名度を誇る横浜市。その中心となる大ターミナルを形成するのが今回ご紹介する横浜駅です。
JR各線(東海道線京浜東北線横須賀線)の他に京急本線東急東横線横浜高速鉄道みなとみらい線相鉄線横浜市営地下鉄ブルーラインの全6事業者・8路線が乗り入れ、事業者数としては日本最大を誇ります。また乗降客数も県内最大なのはもちろん、世界第5位と日本を代表する駅となっています。
何もかもがスケールの大きいターミナル駅は、駅前もやっぱりとてつもなく大きいものでした・・・!そんな横浜駅をレポートしたいと思います。

複雑な駅構内を攻略する、3つの改札口

横浜駅東口 中央通路入口
横浜駅西口 中央通路入口
横浜駅中央通路
横浜駅中央通路
横浜駅中央通路
京急線中央改札
みなみ東口
JR南改札
きた東口
きた通路
相鉄線横浜駅
相鉄線2階改札口
市営地下鉄横浜駅
東急東横線・みなとみらい線改札口
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横浜駅の拠点は大きく分けて2つ、東口と西口となりますが、改札口も路線ごとや方角ごとにも別れており、複雑さを極めています。とはいえ改札が多いだけで、東口と西口があるということだけ覚えておけば大丈夫!

まずJRと京急がホームを置く大きな地上線は、一番大きな中央改札・東京寄りのきた改札・大船、桜木町、上大岡寄りのみなみ改札の3つの改札口で構成されています。これらはいずれも東口、西口に通じていますので、目的の場所や乗換路線に応じて使い分けると良いでしょう。
地下ホームとなる東急東横線・みなとみらい線は地下通路で連絡しています。
西口を拠点とする相鉄線、横浜市営地下鉄は駅舎が南側にあるため、みなみ西口からの乗換が便利です。

高層ビルが立ち並ぶウォーターフロントの町並み 東口

横浜駅東口
横浜駅東口
横浜駅東口 バス降車場
夜の横浜駅
国道1号線と首都高
中央自由通路とポルタの入口
横浜そごうとスカイビル
新高島のオフィスビル群
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京急線のホーム横に隣接する東口は、立体的に入り組んだ首都高の高架と高層ビルが立ち並ぶエリア。また帷子川の河口にも面していることから、ウォーターフロントの町並みが広がります。
首都高の下には国道1号線が通り、毎年年始めに開催される箱根駅伝で花の2区・往路9区として大学生ランナーたちが駆け抜ける場所でもあります。
ルミネ横浜が駅ビルとして機能する他、国道1号線の向こう側にそごうやマルイ、ベイクォーターなどの商業施設が集まり、それらをポルタが地下道として繋いでいます。またみなとみらいの西端に当たる新高島エリアへもはまみらいウォークというデッキで繋がっており、その先には日産自動車グローバル本社や京急本社ビルなどがあります。

横浜駅東口バスターミナル
横浜駅東口バスターミナル 構内図とバスのりば案内表
横浜シティ・エア・ターミナル 待合所
横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)
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また特筆する点として、東口はバスターミナルがそごうの1階部分を占める構造となっているのが特徴で、駅からバスへの乗換はポルタを経由するようになります。さらにそのお隣スカイビルの1階には、成田/羽田両空港を結ぶリムジンバスと高速バスが発着する横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)が隣接します。

商店街もある活気のある町並み 西口

横浜駅西口
横浜駅西口バスターミナル
横浜駅西口前の大通り
髙島屋とジョイナス
平沼橋から見た横浜駅
パルナード通り
西口五番街
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一方の横須賀線ホーム側にある拠点が西口。JR横浜タワーがそびえる立派な駅ビルと、東口同様高層ビルが多く立ち並ぶTHE都会な雰囲気となっています。駅前は大きなバスターミナルが広がり、多数の路線バスやタクシーを捌きます。その回りを髙島屋と相鉄ジョイナス、モアーズ、ヨドバシカメラが固め、商業施設の充実さが伺えます。また駅周辺で唯一商店街があるのも特徴で、数多くのお店も並ぶことから終日賑わっています。
交通においては前述でもありますが、相鉄線と横浜市営地下鉄が西口を拠点としています。

県内一のターミナルを華やぐ商業施設

そごう横浜店
ベイクォーター
横浜ポルタ
ルミネ横浜
シァル横浜
ニュウマン横浜
横浜髙島屋
相鉄ジョイナス
横浜モアーズ
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横浜駅の魅力のひとつとしてやはり外せないのが商業施設の多さ。充実に充実を重ねた規模の施設が集まり、東口を代表するルミネそごうマルイベイクォーターなど、これで充分かと思いきや、西口には髙島屋相鉄ジョイナスモアーズヨドバシカメラが駅前を固める他、2020年に開業したばかりのNEWoman(ニュウマン)シァル。さらに商店街の奥にビブレドン・キホーテビックカメラのお店なども集まり、溢れんばかりのラインナップとなっています。

横浜ならではの有名店も!駅周辺のみどころ

崎陽軒本店
シウマイ弁当
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横浜と言ったら港、中華街・・・など、連想するものは数多いですが、その中でも欠かせない名物となっているのが崎陽軒シウマイシウマイ弁当は横浜駅の駅弁としても有名で、ベストセラーともなっていますが、そんな崎陽軒の本店はなんと横浜駅前に立派なビルを構えて営業しています。
施設内は中華料理店やイタリアンなどさまざまな業態のレストランが入る他、本店ショップでは通常ラインナップ以外にオリジナル商品も販売しているのだとか。

アソビル
アソビル内のお店
アソビル フロア案内図
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みなみ東口と接続している体験型複合施設・アソビルは、新感覚のエンターテイメントコンテンツを体験できる施設で、最新テクノロジーやものづくりなど、フロアごとに異なるテーマを持った新しい遊び場を提供。館内の雰囲気もノスタルジーに近未来を取り入れたような、今まで感じたことのない雰囲気を味わえるのも特徴です。

シーバス

ベイクォーターの横にある桟橋から発着するシーバスは、横浜駅東口〜みなとみらい〜赤レンガ倉庫〜山下公園間を運行水上バス。今もなお発展の著しいみなとみらい地区や歴史ある横浜港の景色を、海上から楽しむことができます。1時間に約1〜3本(一部山下公園までの直通便)が運航されています。

うみそらデッキ
うみそらデッキのオブジェ
うみそらデッキの展望スペース
うみそらデッキ
NEWoMan Garden
NEWoMan Garden
NEWoMan Gardenから見た横浜駅
NEWoMan Garden下のデッキ
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シァルやニュウマンが入るJR横浜タワー。ここで紹介する2つのうち、屋上にあるのがうみそらデッキ
横浜駅を真上から見下ろせる他、駅周辺や港の眺望を楽しめます。デッキには「YOKOHAMA」の文字を象ったオブジェと芝生や樹木が植えられた屋上庭園のようになっており、ベンチやテーブルも置かれているので、休憩や飲食もできるようになっています。これは同じくニュウマンがある新宿駅南口に似た雰囲気になっていますね。
もう一方中階層の6階にはさらに本格的な屋上庭園としてNEWoMan Gardenが設けられ、珍しい草花が植えられています。

はまレールウォーク
はまレールウォーク 横浜駅側
はまレールウォーク から見たJRの線路
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JR横浜タワーと北側にあるJR横浜鶴屋町ビルを接続する歩行者用連絡デッキ・はまレールウォーク。ここはかつて東急東横線の線路とホームがあった場所で、跡地を利用して造られた遊歩道となっています。そのため床面にはモニュメントとしてレールが埋め込まれています。

吉村家

数ある横浜グルメの中でも根強い人気誇る家系ラーメン。その元祖となるのが、こちらの家系総本山吉村家です。とんこつと鶏ガラをベースにしたスープに特製醤油ダレを合わせたラーメンが評判となり、一躍有名店となりましたが、お弟子さんを積極的に採ることでも知られ、この吉村家で修業したお弟子さんたちが暖簾分けをしていった後、屋号に「○○家」とつけることが多いことから、いつしか家系ラーメンと呼ばれるようになりました。
家系の特徴として麺の硬さや味の濃さを選べるのも魅力のひとつ。今では数多くの家系のお店がありますが、まずルーツを知るならここに来るべし!

終わらぬ再開発、日本のサグラダファミリアの今

建設中のTHE YOKOHAMA FRONT
鶴屋町地区で建設中のTHE YOKOHAMA FRONT

横浜駅とその周辺は、重ね重ね行われる工事期間の長さから日本のサグラダファミリアなどと呼ばれています。駅自体は概ね工事は終わったかのように見えますが、西口からはまレールウォークを鶴屋町ビル方面へ向かう途中では、バリケードが張られまさに絶賛工事中の様子。ここは現在横浜駅きた西口鶴屋地区 再開発事業の一環として、地上43階建ての超高層ビル・THE YOKOHAMA FRONTが建設中。タワーマンションがメインとなる他ホテルや商業施設が入る複合型ビルとなるようです。

イオンモール横浜建設予定地

こちらは西口にあるビブレの横。元々はダイエー横浜西口店と集合住宅があったのですが、2019年に閉店した後建物は解体されました。ここにはイオンモール横浜西口(仮称)が建てられる予定で、2023年秋のオープンを目指して工事が行われています。

アソビル

さらに横浜中央郵便局があるみなみ東口周辺も再開発が計画中とのこと。前述でご紹介したアソビルも実は再開発が行われるまでのまでの暫定施設となっているそうですが、今後の予定などは発表されていないので、その動向が気になるところではあります。

まとめ

完成したと思ったらまたすぐ違う場所で工事が行われており、日本のサグラダファミリアと呼ばれ発展が止まらない横浜駅。

私の最も古い記憶では、横浜駅西口はシァルが駅ビルとして機能し、東急東横線が地上の高架線で走っていた頃。よく親戚に連れられてジョイナスの地下にあった喫茶店やハングリータイガー(現在はモアーズ8階にあります)に行っていた記憶が蘇ります。シァルに鉄道模型やさんもあったかな?ビブレにあった島村楽器やヒステリックグラマーも足繁く通いました。

街がそれなりに変わりつつも、実は何十年も変わらない景色があるのも事実で、こうした光景が見られて正直ホッとしたところもありました。もちろん変わる町並みもとても素敵な魅力のひとつですが、思い出に浸れるのも街歩きの魅力のひとつなんだなと、また一つ改めて気づいたのでした。

皆様も身近な駅でぜひ、一生に残る思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

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