新横浜駅 ―神奈川県を代表する、新幹線停車駅の素顔―

新横浜駅 ―神奈川県を代表する、新幹線停車駅の素顔―

神奈川県
2022.09.10 2023.05.26
SHIN-YOKOHAMA

あなたは「新横浜」と聞いて何を思い浮かべますか?

首都圏の方であれば、東海道新幹線で通りかかったり、日産スタジアム横浜アリーナ新横浜ラーメン博物館などのエンタメ施設に足を運んだことがある方もいるのではないでしょうか。
2023年3月には相鉄・東急直通線も開業予定で、都心へのアクセス利便性もさらに向上。にわかに注目度が上昇しているとか…
そんな新横浜ですが、実は隠れた魅力がいっぱい。この記事では同駅近辺に住んで30年となる筆者が、交通・エンタメの中心地である新横浜の今と、知られざる見所をご紹介します。最後まで読めば、イベントに合わせて街散歩も楽しめるかも!?

新横浜駅北口東広場付近
新横浜駅北口東広場付近

ついに開業!東急新横浜線/相鉄新横浜線

新横浜駅は東海道新幹線JR横浜線横浜市営地下鉄ブルーラインの3線が乗り入れていますが、2023年3月18日には当駅を起点に東京都心と横浜市西部や県央地区を直結する新たな路線、東急新横浜線相鉄新横浜線が開業。両線で直通運転が開始されました。

東急・相鉄 7番出口
7番出口
北改札
北改札
北改札付近の通路
北改札付近の通路
南改札
南改札

新横浜線の駅は当然ながら東急と相鉄の共用駅。2社で駅舎・ホームを共用する場合は、管理はいずれか1社となるパターンが多いですが、当駅の場合は管理も共同となっており、北改札側は東急、南改札側は相鉄が管理しています。よく見ると南改札側は相鉄の駅の象徴である黒基調の壁やデザインとなっていますね。

東急線側の3・4番線ホーム
東急線側の3・4番線ホーム
2・3番線は中線形式となる
2・3番線は中線形式となる

ホームは2面3線の島式ホームで、1・2番線が相鉄線、3・4番線が東急線方面となり、2・3番線は当駅を折り返す列車専用のホームで、両社で共用できるようになっています。

都市開発によって整備された北口エリア

新横浜駅の北側にはオフィス街が広がり、平日は会社員の方々で賑わいます。ところが休日になるとガラッと表情を変えるのもこの街の特徴のひとつ。日産スタジアム、横浜アリーナ、さらにはJRAの場外馬券場の「ウインズ新横浜」などの施設が多数あることから、エンタメを楽しむ人々で賑わう街でもあるのです。

アリーナ通り

立ち並ぶオフィスビルの奥に横浜アリーナが見える。
立ち並ぶオフィスビルの奥に横浜アリーナが見える。

横浜アリーナの正面から新横浜の市街地を横に貫くように通るのが「アリーナ通り」です。並木通りになっており、どことなく瀟洒なイメージが漂います。

秋には並木通りが色づく。
秋には並木通りが色づく。

飲食店や居酒屋はこの通りに集中しているので、イベント時には食事を楽しむ人で賑わいます。ちなみに、平日のランチ時になるとお弁当屋さんも軒を連ね、和洋中様々なメニューを楽しむことができます。

複数の居酒屋などが入居する飲食ビルが立ち並ぶ。
複数の居酒屋などが入居する飲食ビルが立ち並ぶ。
新横浜二丁目南側(通称:スタバの角)付近の飲食ビル。
新横浜二丁目南側(通称:スタバの角)付近の飲食ビル。

Fマリノス通り

Fマリノス通り

Jリーグで4回の優勝を誇る横浜Fマリノス。その本拠地である日産スタジアムは新横浜にあります。駅から同チームのホームスタジアムである日産スタジアムに伸びるのがこの「Fマリノス通り」。試合日にはサポーターで賑わいます。

Fマリノス通りにあるマンホール

通りにはバナーフラッグが掲げられ、マンホールにもチームのデザインがあしらわれています。

Fマリノス通り

前述のアリーナ通りと交差するスターバックスコーヒーはオフィスワーカーや地元民の憩いの場となっています。

日産スタジアム

日産スタジアム

1997年に竣工、1998年に使用が開始されました。前出の横浜Fマリノスのホームスタジアムでもあります。観客収容能力は72,327席。新国立競技場が誕生するまで、21年間に渡って日本一の収容人数を誇るスタジアムでした。
ちなみに、正式名称は「横浜国際総合競技場」ですが、ネーミングライツによって「日産スタジアム」とされています。横浜に本社を置く日産自動車。同社のサッカー部は横浜Fマリノスの母体であり、現在もメインスポンサーとしてチームをサポートしています。
2002年のサッカーワールドカップ決勝、2019年のラグビーワールドカップ決勝、2021年の東京五輪2020サッカー競技決勝(女子・男子)などの国際的なスポーツ競技のほか、スタジアム級アーティストのライブ公演なども行われます。

KOSÉ新横浜スケートセンター

KOSÉ新横浜スケートセンター

アイスショーやアイスホッケーなどのイベントにも対応する屋内型スケートリンクで、観客席は約2500席を有します。また国際的なスケート選手の練習場としても使用される他、一般利用も可能です。

横浜アリーナ

横浜アリーナ

1989年にオープンした多目的ホール。国内外のアーティストのライブはもちろん、バスケや格闘技などのスポーツ興行や成人式などの式典でも使用されます。

新横浜プリンスホテル

新横浜プリンスホテル

巨大な円柱型のこのホテルは、1991年の開業以降、長年新横浜のシンボルとして親しまれています。総客室は904室。最上部の41階、42階はレストラン・バーラウンジとなっています。

新横浜プリンスホテル プリンスペペ

またホテルタワーの横には商業施設・プリンスペペを併設。地下1階〜4階までの低層階に、専門店と食品販売店およそ150店舗で構成されています。

意外なギャップ?篠原口方面のディープな魅力

ここまで新横浜駅の北側に広がる市街地エリアをご紹介しましたが、ここからはその反対側の篠原口方面に広がる、地元民が知っているマニアック情報をお届けします。前述した北口エリアの他、地元民だけが使用すると言っても過言ではないほどの裏スポットの数々が点在しています。

新横濱あじわい横丁

1964(昭和38)年に竣工した「新横浜ビルディング」の1Fに広がるレトロな飲食店街。新横浜駅付近では貴重な、リアルな昭和レトロ感を味わえるスポットとなっています。駅ビルの飲食店が混雑しているときの穴場としてもオススメです。

新横濱あじわい横丁
すこし怪しげなアーケードに入ると…
新横濱あじわい横丁
飲食店が複数立ち並んでいます。
新横濱あじわい横丁
入居しているテナント。(撮影:2022年9月)

篠原口

新横浜駅篠原口 新横浜駅篠原口 ロータリー

かつての新横浜は一面湿地帯が広がっていましたが、丘に沿ったこのエリアは古くより住居が立ち並んでいました。北口は区画整理事業が進んでいますが、この篠原口方面は新幹線開業以前の名残を残しています。

大和田伸也・五大路子通信

大和田伸也・五大路子通信

地元が生んだスターである「五大路子」さんと、その配偶者である「大和田伸也」さん。新横浜駅南側の篠原町には、おふたりとそのご子息である大和田悠太さんの出演情報が掲出される専用掲示板が設置されています。横浜市営地下鉄の出口[2]から徒歩1分ほどの「滝坂」の途中にあります。

まとめ

この記事では新横浜駅周辺についてご紹介しましたが、皆さんにとっての発見はありましたでしょうか?

2023年3月には相鉄・東急直通線も開業予定。イベントや記念乗車に合わせての街歩きに役立てていただれば嬉しいです。

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