千葉ニュータウン中央駅 ―衣食住だけに非ず、企業進出も著しい街―

千葉ニュータウン中央駅 ―衣食住だけに非ず、企業進出も著しい街―

千葉県
2023.09.24 2023.09.24
CHIBA NEWTOWN CHUO

千葉ニュータウンは千葉県北西部の3市(船橋市、白井市、印西市)にまたがる大規模ニュータウンのひとつ。その中心として相応しい駅名を冠する千葉ニュータウン中央駅は、北総鉄道(開業時は住宅・都市整備公団千葉ニュータウン線)の終着駅として1984年に開業しました。それから40年弱、線路は東へと進路を伸ばし、成田空港にまで至る京成成田スカイアクセス線の駅としても機能。名実ともに町の中核を担う駅の様子を見ていきたいと思います。

ニュータウンの玄関口の様子は?

千葉ニュータウン中央駅
駅の入口
千葉ニュータウン中央駅
入るとすぐ左にファミリーマートがある
千葉ニュータウン中央駅 改札口
改札口

千葉ニュータウン中央駅ということで、さぞかし大きな駅舎を構える駅なのだろうと思っていたのも束の間。改札口も入口も1箇所のみの郊外型の駅舎となっている。とは言いつつもスカイアクセス線のアクセス特急も停車する主要駅であることは間違いなく、その証拠に自動改札機の数はそれなりに多いようです。(お隣の印西牧の原駅は2〜3台のみとなっている)

千葉ニュータウン中央駅
駅前のデッキから見たホームの様子
千葉ニュータウン中央駅 ホーム
ホーム
千葉ニュータウン中央駅 待合室
ホームの待合室

ホームは1面2線の島式ホームで待避設備はなし。都心方面の列車が多い北総線とはいえ、日中時間帯は列車間隔がかなり開くためか待合室も広めのものが設置されている。

千葉ニュータウン中央駅北口
北口
千葉ニュータウン中央駅南口
南口

駅舎と街はデッキでつながっており、駅を出て右手が北口、左手側が南口となる。いずれも駅前は商業施設やマンションが立ち並び、ニュータウンらしい街並みが広がる。

衣食住だけに非ず、経済や産業の拠点にも

北総線と国道464号線

北総線沿線の特徴として、国道464号線・北千葉道路(以下R464)が並行していることが挙げられますが、当駅付近もその一部として、町の間を結ぶ幹線となっています。

千葉ニュータウン中央駅周辺
周辺の並木道

千葉ニュータウン中央駅周辺

千葉ニュータウンということで、それに相応しい戸建住宅やマンションも立ち並ぶ。またニュータウン開発当初は住宅・都市整備公団(現UR都市機構)が参画していた背景もあり、当社が管理する団地も多くある。

ニュータウンと聞くと住宅地が集まる地域を想像しがちですが、当駅周辺は金融機関やIT企業のデータセンター、大型倉庫などが進出し、経済や産業の拠点としても機能するようになりました。そのためか朝ラッシュ時の北総線では、新鎌ヶ谷駅から当駅までの間にビジネスマンの方の利用も多く見受けられます。

広大な敷地が魅力的な商業施設

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北口から200mほど直進した場所にあるイオンモール千葉ニュータウン。駅前では最大規模となる店舗で、建物は駅側からイオン棟、モール棟、シネマ・スポーツ棟、エンジョイライフ棟の4つで構成。それぞれジャンルごとに売り場が分かれており、目的に合わせてお買い物がしやすい構造となっている。

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北口からR464沿いに西へ500mほどの場所にあるショッピングモール・アクロスプラザ。千葉ニュータウンに多い各店舗ごとに平屋建ての建物が集まるモールで、駐車場も平面で広いのが特徴。店舗はニトリやスーパー・ヤオコー、ブックオフの他、夢庵やくいどん(焼肉店)、なごみの米屋(和菓子店)などの飲食店も入る。

北口を出てすぐ右に見える黄色い門構えが印象的なのがアルカザール。お買い物ができるのは駅の裏手側にセブンイレブンがあるものの、その他はサービス系の店舗に、飲食店が過半数を占める。

北口のロータリー目の前に見えるアポロプラントモール。2022年7月にできたばかりの周辺では最新の施設となる。1階にお惣菜屋さんやパン屋さんなど食品店舗が入るが、大多数はサービス系の店舗が占めている。

ベルク フォルテ千葉ニュータウン店はここで紹介する中では唯一の南口側に店舗を構える。

 

千葉NT最大の自然公園・北総花の丘公園

日本の高度経済最長期より開発が進められてきた千葉ニュータウンですが、駅前を少し離れると区画整理された宅地から一変。印西牧の原駅の周辺もそうでしたが、当駅からほど近い場所でも、緑あふれる自然の風景も見ることができます。

南口ロータリーを出て東に進むとすぐの場所にある北総花の丘公園は、A〜Eまで5つのゾーンごとにテーマの違った自然の形を体験することができます。

そのうちの一つとしてご紹介するのが、Bゾーン・都市の景ゾーン

区画内にあるバラ園では様々な色のバラが来る人達をお出迎え。

公園内のインフォメーションセンターとなる花と緑の文化館は温室をモチーフとした建物で、公園内の案内のほか、併設される緑の相談所ではガーデニングや植物の栽培に関するアドバイスが受けられる。

まとめ

多摩、港北に次ぐ首都圏の3大ニュータウンとして開発された千葉ニュータウンの中心となる、千葉ニュータウン中央駅。前述でも取り上げたように、筆者自身今までニュータウンと聞くと宅地開発を中心に行われている地域と思っていましたたが、決してそれだけではないということと、ニュータウンというワードのポテンシャルを改めて感じることができたと思います。
一時期は開発の遅れなどが目立っていた千葉ニュータウンですが、近年では住みよさランキング上位にランクインされ、昨今のコロナ情勢でテレワークの普及も相まって人口増加も著しいエリアになっています。

今後の発展に期待が持てる町の様子をぜひご覧いただければと思います。

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