数もやっぱり県内一!?県名「千葉」がつく駅まとめ

数もやっぱり県内一!?県名「千葉」がつく駅まとめ

まとめ
2022.01.28 2022.06.24
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千葉」。

言わずと知れた関東地方にある県で、首都圏の一都四県のひとつとしても数えられています。そんな千葉県の中心となり、政令指定都市にもなっている千葉市には、主要駅の千葉駅をはじめとして周辺には”千葉”とつく駅が複数箇所あります。前回では同じ千葉県の船橋がつく駅をご紹介しましたが、今回は千葉がつく駅をご紹介していきたいと思います。

地図から見てみよう!千葉を冠する駅一覧

千葉がつく駅一覧

まず最初に答えを述べてしまいますが、千葉がつく駅をマップから数えてみましょう。今回のお題、実は意外と広範囲に渡っていて、ご覧いただけると分かるとおり一部を除いては集中したエリアにありますね。赤丸で拡大しているエリアはすべて千葉市内にある駅。ターミナル駅でもある千葉駅を中心に周辺へ散らばっているように配置されています。一方このエリアの外に唯一ある千葉ニュータウン中央駅。こちらは千葉県北西部にある大規模ニュータウン・千葉ニュータウンにある駅で、場所も印西市となるので他の駅とは離れていますが、れっきとした千葉がつく駅なので漏れなくご紹介します。

ざっと数えるとその数11駅(千葉駅と京成千葉駅は別カウント)。前回の船橋が8駅でしたので、その多さは歴然。数もやはり県内一となります(独自調べ)。

それではそんな千葉がつく駅、1駅ずつ見ていきたいと思います。

ここはまず外せない。県の中枢・千葉駅

千葉駅ロータリー

この記事を書く上でまず外すことのできない駅は、なんと言っても「千葉駅」であることは間違いないでしょう。東京都心はもちろん、房総半島や九十九里、北総エリアなどを結ぶ路線が集まるターミナル駅として機能しており、駅舎を兼ねた巨大な駅ビル・ペリエ千葉をはじめ、周辺にはそごうやジュンヌなどといった商業施設が並ぶ繁華街となっていて、千葉県を代表するに相応しい駅となっています。一方で北口・西口といったエリアでは専門学校や通信制高校などが入るビル、少し離れると住宅街になっていたり、閑静な雰囲気も併せ持つのも特徴です。

千葉駅の隣もやはり千葉。西千葉駅・東千葉駅・本千葉駅

JR千葉駅は先述のとおり、おもに東京都心方面と房総半島、九十九里・北総方面の3方向へと分岐しますが、その3方向とも隣駅はやはり”千葉”がつきます。それでは1つずつご紹介していきましょう。

西千葉駅

千葉駅から東京方面の隣駅となるのは、総武線各駅停車の西千葉駅。北口を出てすぐの場所は千葉大学西千葉キャンパスの広大な敷地が広がり、その他に千葉経済大学や敬愛大学といった大学のキャンパスと、県内屈指の進学校である千葉東高校や千葉商業高校などが集まる文教地区としても知られています。また南口側は商店街と閑静な住宅街が広がりますが、近年はおしゃれなカフェが集まるエリアとしても注目が集まっています。

本千葉駅

房総半島方面を結ぶ外房線・内房線の本千葉駅。こちらは駅前に小さなロータリーと、小規模の店舗や住宅が並ぶこじんまりとした印象の駅ですが、県政の中心である千葉県庁、千葉県警本部などの官公庁街は当駅が最寄り駅で、ラッシュ時は県庁舎への人通りが多く目立ちます。また千葉大学亥鼻キャンパスや、千葉県立千葉高校・千葉中学校も付近にあることから文教地区としても知られています。

東千葉駅

総武本線・成田線の東千葉駅は、千葉駅からもわずか900mほどしか離れておらず、付近はもっぱら住宅街となっており、これといって目立った商業施設もありません。この東千葉駅、実はお隣千葉駅ととても深い関係があるのですが、元々千葉駅は現在の位置から少し当駅寄りの場所にあり、東京方面から房総方面へ向かうにはスイッチバックが必要な構造となっていました。この問題を解決するために千葉駅は現在の位置へ移転。その見返りとして1969年に、この東千葉駅が設置されました。1日の平均利用者数は2,000人前後と多くはないものの、かつての千葉駅の役割を50年以上担い続ける重要な駅です。

京葉線にももちろんあります。千葉みなと駅

千葉みなと駅

千葉市内を通るJR線で唯一千葉駅を経由しない京葉線ですが、千葉駅から1.1kmほど海寄りにある、京葉線で唯一の”千葉”を冠し、千葉都市モノレールも乗り入れる千葉みなと駅。その名の通り千葉の港近くにある駅となっており、付近には桟橋や港湾施設などがあります。また千葉市役所は当駅が最寄りとなる他、千葉銀行や京葉銀行など千葉県を中心とする地方銀行の拠点も千葉みなと界隈に並んでいます。さらに駅のすぐ東側にあるみなと公園や、南へ600mほどにある千葉県立美術館。BBQや海水浴も楽しめる緑地公園・千葉ポートパークと、隣接する千葉市のシンボルでもある千葉ポートタワーなど、見どころも満載の駅です。

意外にも最大勢力?京成千葉線/千原線

続いては千葉県を代表する大手私鉄といえば京成電鉄。京成津田沼から成田方面へ向かう本線から分岐して千葉方面へ向かう千葉線千原線にももちろん”千葉”駅がありますが、こちらはなんと4駅連続で”千葉”が並びます。千葉線の京成津田沼寄りから見ていきましょう。

新千葉駅

京成津田沼駅から7駅目となるこちら新千葉駅。ミニマムな地上駅舎で、すぐ目の前に踏切が並ぶためか、下町のような佇まいとなっているのは京成ならでは?な雰囲気を醸し出しています。また京成千葉駅との駅間も500メートルも離れておらず、千葉駅からも徒歩圏内にあたるため、乗降客数も一日平均2,000人に満たないくらいで、京成全線で5番目に少ないのだそう。こうなったのには隣駅・京成千葉駅が大きく関わるので、続けてご説明しましょう。

京成千葉駅とセンシティ

JR千葉駅と隣合わせにあるのがこちらの京成千葉駅。駅舎がそごう千葉店と一体化したような構造で、千葉線の主要駅のひとつともなっていますが、この京成千葉駅もJR同様ここに駅はなく、1963年に国鉄千葉駅が移転した4年後の1967年に「国鉄千葉駅前駅」として開設されました。駅前の駅というまた何ともスゴイ駅名だったのですが、国鉄がJRとして民営化した1987年に現在の京成千葉駅に改称されました。さらにこれにも次駅・千葉中央駅との関連性に繋がっていきます。

千葉中央駅

京成千葉駅から南へ600メートルほどにある千葉中央駅。JR外房線・内房線と並走する区間にありますが(JRには駅はなく通過)、京成ホテルミラマーレや駅ビル・Mio(ミーオ)などと直結する立派な駅舎となっています。新千葉駅や京成千葉駅の項でそれぞれの駅の歴史をご説明しましたが、この千葉中央駅、現在の京成千葉駅が開設されるまで「京成千葉駅」を名乗っており、先述の国鉄民営化に伴い現・京成千葉駅とともに改称されました。さらに遡ると、元々の京成千葉駅も現在の千葉市中央公園付近にあったのですが、戦時中の東京大空襲によって駅舎が焼失。その後現在の地に移転したのだそうです。現在でも主要駅として機能しており、京成千葉線の半数(千原線は例外なく京成千葉線と直通)と、新京成線の直通列車は当駅が起終点となります。

千葉寺駅

4駅連続最後となるのは、千葉中央を越え千原線で1駅目となる千葉寺駅。その名の通り付近に千葉寺というお寺があることから名付けられた駅で1992年に開業。当時は京成ではなく千葉急行電鉄という第三セクターの路線でしたが、開業から4年後の1998年に京成電鉄へ譲渡された曰く付きの駅・路線でもあります。
駅前は2車線の大きな道路と、リブレ京成や飲食店も多く立ち並ぶ他、ニュータウンとして開発されたちいきでもあり、区画整理された綺麗な宅地も並びます。

休日がもっと楽しい、千葉公園駅

千葉公園 綿打池

千葉都市モノレールで都賀方面の次駅・千葉公園駅。駅名の由来ともなった千葉公園は、大きな池と市の花に指定されている大賀ハスの鑑賞地としても知られる都市公園。池の畔にはカフェや茶室なども設けられた憩いの場となっている他、児童プールや体育館なども隣接します。また公園の北西側には千葉競輪場が隣接されていましたが、2021年に建て替え工事が完了。TIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドームとして、これまでの競輪とはまた違う新たな自転車競技場へと生まれ変わりました。場内ではトラック競技の観戦と、アメリカンサイズのピザやクラフトビールを楽しめるフードショップもあって、リニューアルで一段とおしゃれな施設となっているようです。
さらにえきレポでも紹介していますが、千葉公園のすぐ横にあるコミュニティースペース・椿森コムナは都会では珍しいツリーハウスがあったり、森の中でカフェメニューが楽しめる憩いの空間となっています。都会の雑踏から離れてホット一息つきたいときにはぜひオススメです!

唯一の千葉市外、千葉ニュータウン中央駅

千葉ニュータウン中央駅

冒頭でも紹介しましたが、今回の”千葉”の中で唯一千葉市ではない場所にあるのが、北総線と京成成田スカイアクセス線が停車する千葉ニュータウン中央駅。その名の通り千葉北西部に大規模で展開されている千葉ニュータウンの中心にある駅で、所在地は千葉県印西市となります。駅前は線路の上を跨ぐ歩道の上に駅舎があり、北側と南側にそれぞれロータリーが設置。千葉ニュータウンの中心を担うことから、高層マンションや戸建住宅が並ぶのはもちろん、イオンモール千葉ニュータウンアルカサールといった商業施設も充実。さらに駅北側の外れにはオフィスや物流倉庫が立ち並ぶエリアもあり、当駅を含む千葉ニュータウンから都心への通勤以外にも、当駅への通勤する利用者も多く見受けられました。ニュータウン開発直後は人口が伸び悩んだものの、近年はさまざまな需要が重なったことから人気や注目が高まる街へと進化しています。

まとめ

千葉県屈指のターミナル駅・千葉駅をはじめとした、千葉の名を冠する駅をすべてご紹介しましたが、それぞれ特徴が違うことはもちろんですが、歴史を紐解くと浮き彫りになる立地の事情、見どころの多さなど面白い要素がたっぷり詰まっていますね。やはり駅は周辺施設の充実さ、規模や需要も大事ではありますが、よく見てみるとそれだけではない面白さをみせてくれます。改めて駅から広がる魅力を見つけ、その体験をこれからも伝えられたらいいなと思います。

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