ここはどこ・・・? 同じ駅のはずなのに、場所が離れている駅5選

ここはどこ・・・? 同じ駅のはずなのに、場所が離れている駅5選

まとめ
2021.12.08 2021.12.31
EKIMAG

「明日は○○駅に10時に行けばいいんだな。行き方を調べて・・・なるほど、△△線で行けばいいんだな!」
準備は万端、いざ目的地へ・・・

「着いたよ〜」
「俺も着いたよ〜・・・あれ?どこにいる??」
「改札の前だよ。」
「え?俺も改札の前なんだけど?」
「そんなはずは・・・△△線の○○駅だよね?」
「え、俺は□□線の○○駅にいるよ」
「そんな・・・駅名は同じはずなのに、駅が全く違うところになるなんて・・・」

皆さんは待ち合わせでそんな経験ありませんか?(筆者はありません!)

駅名が同じ駅なのに、全く違う場所にある例は日本各地にあります(大手町[おおてまち]駅は、東京の他に愛媛県にあるなど)が、首都圏にも同じ地域にあるにも関わらず、乗換駅ではなく場所は全く違う場所にある駅がいくつか存在します。今回はそんな場所が全然違う同じ駅をご紹介したいと思います。

1線だけがなぜか仲間はずれ 浅草駅

まず早速ご紹介させていただくのは、東京の観光地としても有名で、東武鉄道のターミナル駅ともなっている「浅草駅」。

浅草駅

浅草駅といえばこのレトロな建物が印象的で、東武スカイツリーラインのターミナル駅であるとともに、東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線が乗り入れます。都営浅草線から東武との距離が若干離れているものの、地下通路で繋がってはいるので乗換駅として機能はしています。
が・・・この浅草駅、実はもう1つ路線が通っているのはご存知ですか??

つくばエクスプレス 浅草駅

それは「つくばエクスプレス」。秋葉原〜つくば間を結び、常磐線と並ぶ茨城方面への主要アクセスのひとつですが、そのつくばエクスプレスも秋葉原を出て2駅目がこの浅草駅となります。

それであれば東武や地下鉄で浅草で降りれば、つくばエクスプレスに乗り換えられるの??
答えはNO・・・ではありませんが、YESともいい難い。その理由はまず、この下の地図をご覧ください。

これは東武線浅草駅から、つくばエクスプレス浅草駅までの徒歩ルートを示したものです。
ご覧いただいているとおりで、両線の浅草駅は500mほど離れており、乗り換えようとすると徒歩7分ほど歩いての乗換となります。乗り換えるにはちょっと躊躇ってしまう距離ですよね。
それぞれの特徴としては、東武・地下鉄は隅田川や雷門など浅草で特に賑わうエリアに近く、対してつくばエクスプレスは浅草六区や花やしきなどが近くにあります。

両者とも観光地・浅草の最寄り駅ということは共通していますので、発着駅や目的などによって使い分けると良いでしょう。

同じ会社なのに 蔵前駅

お次に紹介するのはなんと浅草駅の隣駅「蔵前駅」。都営浅草線と大江戸線、どちらも都営地下鉄の駅となっていますが、同じ会社なのにも関わらず駅が離れているということでしょうか?早速見てみましょう。

距離は5分以内とさほど離れてはいませんが、地下鉄にも関わらず地下道で繋がっているわけでもなく、一度地上に出る必要があるようです。
意外と迷う方も多いらしく、「浅草線の蔵前はどこ?」「大江戸線の蔵前はどこ?」と通りがかりに聞かれることもあるんだとか。

これはそもそもの駅の立地に原因があるのですが、先に開業したのは浅草線で1960年に開業。その後時は平成となった2000年に大江戸線が開業しましたが、そもそも乗換を想定されていなかったため、大江戸線が通る厩橋交差点から西に行った場所に建設されました。そのため大江戸線との接続をさせるには、また新たに駅を建設する必要がありますが、計画こそあったものの資金難などの理由から断念。現在のように地上からの徒歩連絡となっています。
ただしこちらは公式に乗換駅となっています。

どちらもそこに大学はあるのに 早稲田駅

お次も東京都内にある、六大学のひとつとしても知られる早稲田大学の最寄り駅でもある「早稲田駅」。
都電荒川線の起終点の駅としても知られていますが、東京メトロ東西線の駅でもあります。しかしこちらも同じ早稲田駅でありながら、接続はしておりません。地図の方を見てみると・・・

その距離850mとやはり離れていますね。
両線の駅の間には早稲田大学のキャンパスが広がり、北側に都電荒川線、南側が地下鉄東西線と覚えておくと良いかもしれませんね。

駅の間でショッピングやお散歩も 弘明寺駅

こちらは場所を神奈川県横浜市に移しまして、県内一のターミナル・横浜駅を南下した地域にあります「弘明寺駅」。こちらは京急本線、横浜市営地下鉄ブルーラインの駅があります。

こちらも見てみると、やはり550mほど距離が離れていますね。
東側のブルーラインは県道21号線(鎌倉街道)の直下に駅を構え、一方の京急は駅名の由来ともなった「瑞應山 蓮華院 弘明寺」にほど近い丘の上に駅が建てられました。

弘明寺駅も駅こそ離れているものの、両線を繋ぐように「弘明寺かんのん通り商店街」が伸びており、風情と賑わいのあるアーケードが来るものを楽しませてくれます。

大岡川の桜

その間を交差するように「大岡川」が流れます。川沿いには桜並木が続いており、春になると満開の桜が咲き乱れ、お花見スポットとしても有名です。
さらに京急の弘明寺駅横には、図書館や展望台も設置されている「弘明寺公園」もありますので、お散歩にも最適。

乗換駅としての機能はないものの、このようなスポット巡りをしながら駅の間を歩いてみるのも楽しいかもしれません。

ちなみに京急・ブルーライン両線の乗換は、隣駅の上大岡駅が圧倒的に便利です。

間違え禁物!県すら違う 足柄駅

最後にご紹介するのは、JR御殿場線、小田急小田原線にある「足柄駅」。
ここまで紹介してきた駅は、いずれも同じエリアにありながら接続が行われていないものでしたが、こちらの足柄駅はまた事情が変わってきます。
それはなんと・・・所在する県を跨ぐというもの。地図を見てみると。

なんと約27kmも離れています。それもそのはず。小田急の足柄駅は神奈川県小田原市。一方の御殿場線は静岡県駿東郡小山町と県を跨いだ場所にあるということ。
エリアとしては同じ・・・といえば同じと言えますが、それはかなり広域となります。

乗換駅と言うよりは、目的地というほうが正しいかもしれません。足柄駅から足柄駅に向かう・・・。
はい。新松田駅/松田駅での乗換で約1時間ほどで行けます。

ご利用の際はくれぐれも、どちらの足柄駅かをご確認の上ご利用ください。

まとめ

同じエリア、同じ駅名にも関わらず、離れた場所にある駅。
路線によっては先頭に自社名をつけたり(船橋/京成船橋、八王子/京王八王子など)して使い分けるケースもありますが、同名でも位置関係さえ把握できていれば損はないはずです。むしろ面白そうなスポットに出会えたり。。。??

迷子にならないためにも、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

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