変わりゆく街の風景 再開発が著しい注目の駅4選

変わりゆく街の風景 再開発が著しい注目の駅4選

まとめ
2022.01.29 2022.06.15
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それは現代に生きるわたしたちにとって、暮らしやすい環境を提供してくれるもので、そこに住む人達にとっても文化として根付いて行きます。しかしそんな街にとって避けて通れないもの、それは老朽化。物は使えばその分古くなります。

そこで古くなった街を全く新しいものに生まれ変わらせるのが「再開発」という考え方。鉄道が一気に発展したのは戦後の昭和の時代。皆さんが知るような大きな街は、50年〜80年もの間その地域の発展を担ってきたのですから、老朽化が訪れるのは当然と言えましょう。そこで今回はこの令和の時代、まさに今再開発が進められている駅をご紹介していきたいと思います。

開発の終わらぬ商業激戦区・津田沼駅

津田沼駅

千葉県習志野市にある総武線の主要駅ともなっている津田沼駅。北口・南口の2つのエントランス周辺には多くの商業施設が集まることで、商業激戦区としても知られており、各店舗で熾烈な争いをしています。特に南口では2000年代より再開発が著しく進められ、2008年にはモリシアが開業。2010年代には空白地帯だった奏の杜に高層マンションや宅地が造成されていきました。ここまででも随分様変わりしていっているのではないかと思うのですが、今後の計画はどうなるのでしょうか?

モリシア津田沼

南口ではなんと開業から10年あまりのモリシアに早くも再開発計画が決定。2025年度には解体が決定し、4〜5年工期で開発が進められるそうです。南口の目玉施設ともなるモリシアの閉店決定はかなり驚きですが、どのように生まれ変わるのかは今後注目が集まります。
一方北口では2023年に津田沼パルコの閉店が決まっており、こちらも今後どのようになるのかは明らかになっていないので、動向が気になります。

乗換駅からの脱却・登戸駅

登戸駅 生田緑地口

神奈川県川崎市多摩区にある、東京への玄関口として機能する登戸駅。古くからJR南武線と小田急線の乗換に特化した駅でもあり、周辺は飲み屋街や商店街が並ぶ昭和の雰囲気が漂う街でしたが、1990年代から進められてきた小田急の複々線化事業をきっかけに街の状況は一変。駅舎の建て替えやロータリーの整備が進められました。

駅の北側は現在まさに再開発の真っ只中。登戸土地区画整理事業として登戸駅から向ヶ丘遊園駅一帯の約37.2ヘクタールもの広範囲に渡ってビルや宅地の造成が進められています。これまでは乗換駅に特化した登戸駅でしたが、マンションや戸建住宅などが目立つようになり、住まう街として進化しているようですね。

しかし開発の進め方が一気に進められたからなのか、真新しい建物が立ち並ぶ一方で、空き地も所々で目立ちます。現在進行系で区画整理が進められつつも、これまでも何度か事業計画が変更されているようで、この先もどのような施設ができるのかなどが不透明であり、今後も目が話せません。

複々線化で生まれ変わるカルチャーの街・下北沢駅

東京都世田谷区にある下北沢駅は、小田急線・京王井の頭線が接続する主要駅ですが、古くから演劇場やライブハウス、古着屋が多く点在することから、サブカルチャーの街、ファッションの街などさまざまな呼び名とともに若者から愛される街として知られています。

シモキタエキウエ
シモキタエキウエ

そんな下北沢駅も小田急の複々線化事業の一環として、地上にあったホームを地下化し駅舎も一新。地上線の廃線跡は下北線路街として新たな街づくりが進められています。線路や踏切も無くなったことから分断されていた街が一体化されていきました。

さらに最近では、南西口付近で建設が進められていた複合施設(tefu)loungeが2022年1月20日にオープン!おしゃれな佇まいの建物には、コーヒースタンドやミニシアター、スタジオなどがあるそうで、シモキタの新たな文化が生まれる予感がしそうですね。

日本一目まぐるしく変化する街・渋谷駅

ヒカリエとスクランブルスクエア

最後にご紹介するのは、首都圏にお住まいの方ならすでにご存知であろう、日本国内でも今一番著しい再開発が進められている渋谷駅。JRは3路線(山手線、埼京線、湘南新宿ライン)と東急東横線、田園都市線。東京メトロは銀座線、半蔵門線、副都心線と京王井の頭線が乗り入れる東京を代表する大ターミナルとして機能する巨大駅です。古くからターミナルとしての地位を築いてきた渋谷駅ですが、近年進められている再開発の転機となったのはやはり東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転。それに伴う東横線渋谷駅の地下化でしょう。それまで東口側に大きな駅舎を構えていましたが、地下化によってその役目を終え、付帯施設として営業していた東急東横店や駅舎を含む一帯の再整備事業が進むことになりました。

東横線のホームのあった東口では、東急文化会館の跡地には渋谷ヒカリエ、東急百貨店東横店の跡地には渋谷スクランブルスクエアがそれぞれ建てられました。また銀座線はそれまでJRの直上にあったホームをスクランブルスクエア横に移設し、当施設と直結されました。

渋谷フクラスビルと南口バスターミナル

一方こちらの西口側も、島式に並ぶのりばが特徴だったバスターミナルもすっかり様変わりし、バスベイ式の各方面別に分かれたものになりました。駅の向かいにあった東急プラザ渋谷は渋谷フクラスに生まれ変わり、駅を結ぶペデストリアンデッキも建設が進められています。

渋谷駅南口

こちらは駅側。東急百貨店東横店西館の解体が進められ、スクランブルスクエアの施設になる予定です。

また西口の国道246号線・首都高渋谷線を挟んだ向こう側では何やらビルの建設が進められている模様。こちらは渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業として現在建設が進められており、その範囲は2.6ヘクタールにも及ぶ広範囲となっています。2023年度竣工予定となっていますが、どんな施設となるのかが今から楽しみです。

まとめ

長きに渡って発展してきた街を生まれ変わらせ、新たな街づくりと文化を形成させる再開発事業。その殆どは駅前の商業を発展させるものですが、登戸駅のように新たな街のスタイルを創るものもあったり、その場所場所によっても種類はさまざま。街の様子が変わることによって、人の流れ、イメージも変わり、今までにない魅力が創出されます。

えきまえふぁんは、おかげさまで「再開発」をキーワードに多くの方に訪問していただいております。これからも街の発展と魅力を伝えるメディアとして成長していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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