千葉中央駅周辺 ーターミナルから離れた単独主要駅ー

千葉中央駅周辺 ーターミナルから離れた単独主要駅ー

千葉県
2022.05.26 2022.06.18
CHIBA-CHUO

京成電鉄はその名の通り、東京と成田を結ぶ大手私鉄路線のひとつですが、主要駅である京成津田沼駅から分岐し、千葉県の主要都市・千葉市へと向かうのが京成千葉線。その主要駅となるのが、今回ご紹介する千葉中央駅です。千葉線の末端駅ではあるものの、約半数は当駅からちはら台駅を結ぶ京成千原線へ直通しています。京成の単独駅にも関わらず、立派な駅直結のホテルと商業施設を備えたいかにもターミナル駅といった雰囲気。お隣のターミナル駅・千葉駅とはさほど離れてもいないのですが、なぜ京成はこの千葉中央駅に拠点を置いたのか。その歴史を追うとともに、駅の周辺を見ていきたいと思います。

京成の単独駅なのに規模はターミナル級

千葉中央駅

千葉中央駅はその名の通り「中央」を名乗るだけあり市街地の中心部に位置します。前述のとおりターミナルとしての機能は京成千葉駅が担い、こちらは京成の単独駅となっています。また京成津田沼駅から直通してくる新京成線の車両は当駅で折り返します。

千葉中央駅東口

京成線の単独駅とはいえ、当線では主要駅のひとつともなっているためか、駅舎は立派な駅ビルとなっています。こちらの東口には京成ホテルミラマーレと商業施設Mio(ミーオ)が駅直結施設として付帯しています。

周辺は千葉県庁や中央区役所、裁判所など官公庁街があるため、朝夕時間帯の人通りは多いです。その一方で北側は歓楽街となり、夜間は賑わいを見せますが決して治安が良いとは言えないので、通行の際はくれぐれもご注意ください。(警察24時などでも多々取り上げられています)

千葉中央駅西口

反対側の西口にも大きなビルが線路に沿って建ちます。こちらは京成千葉中央ビルとして2021年に開業したばかり。商業施設のほかオフィスやホテルミラマーレ アネックスなどがはいる複合施設となっています。
駅を出て左側にはバスターミナルも有し、羽田・成田両空港のリムジンバスがおもに発着しています。また本数は少ないですが、ちばシティバスの路線バスも発着しているようです。

こちらは東口とは打って変わり、専門学校や住宅街が並ぶエリアとなります。

また今回番外編としてご紹介したい駅がもう一つ。東口から300mほどの至近距離には千葉都市モノレール葭川公園駅(よしかわこうえん)があります。そのすぐそばには「中央二丁目」バス停もあり、バス路線は千葉駅まで100円で乗車できることもあってか、利用はあまり多くないような印象。

何かと豊富な駅周辺のお買い物スポット

Mio(ミーオ)

千葉中央駅周辺を彩る商業施設。トップバッターは駅直結の商業施設Mio(ミーオ)。京成直営の施設で西口側のMio1、東口側のMio2の2フロアから構成され、各専門店はもちろん京成沿線ではお馴染みのスーパー・リブレ京成も入ります。

C-One

千葉駅寄りにはショッピングセンターC-One。千葉駅からJR・京成の高架線下に伸びており、両駅間の通路としても利用されています。

アコレC-One店

そのC-Oneの千葉中央寄り末端はスーパー・アコレとなります。ディスカウントストアということでお得であることと、24時間営業なのでちょっとした買い忘れにも対応できます。

業務スーパー

ディスカウントストアといえばもう1つ、東口から200mほど、葭川公園駅のすぐそばに、冷凍食品の豊富さで話題になった業務スーパーがあります。他のスーパーでは置いていないような冷凍食品もお手頃な価格で買えるのが嬉しい。

グルメシティ

こちらはきぼーるの東側部分を占めるグルメシティ千葉中央店。今回ご紹介のお店の中ではいちばん駅から離れているものの、24時間営業で売り場面積もわりかし広めなので、買い忘れの商品が案外見つかりやすいかも?

千葉の市街地ならではの駅周辺のみどころ

京成ローザ

千葉中央駅のみどころとして忘れてはならないのがなんと言っても、京成直営の映画館・京成ローザ10。千葉駅も含めた界隈で唯一のシネマコンプレックスで、Mio2内にある京成ローザ10と、西側に独立した京成ローザ10ウエストの2フロアで構成。またその歴史も非常に長く1958年と、実は駅の開業とほぼ同時期となる老舗映画館なのです。

西口を出ると並木の続く遊歩道が目の前に続きます。こちらは新宿緑道/新宿公園で、横断する道路ごとに噴水のある区画や遊具のある区画に分かれ、最西端は国道357号線千葉ポートアリーナ付近まで続きます。

千葉中央公園

こちらは駅から300mほど東にある千葉市中央公園。公園というよりは広場ですが、週末になるとよくフリマなどのイベントが催されており、平日日中はご年配の方々が、夜間は若者が酒盛りをよくされています。
実は千葉中央駅の歴史を語る上で重要な場所なのですが、後述でご説明します。

中央公園脇の道路を挟んで伸びるタイル敷の商店街は千葉銀座商店街。飲食店をはじめオフィスビルも多く並ぶため、平日はビジネスマンのランチスポットとなっている他、週末はイベントなども開催されています。
かつては千葉パルコがあったのもこの場所で、千葉駅界隈の商業の代表格でもある商店街。商業拠点が千葉駅前に移りつつある中でも、衰えることなく市街地を盛り上げています。

駅名を譲り渡した”千葉駅” その歴史を追う

立派な駅舎で京成の主要駅としての役割を持つ千葉中央駅。先述のとおり市内のターミナルとして機能しているのはお隣の千葉駅/京成千葉駅。両駅で1kmほどしか離れていないのに、なぜ拠点がJRと京成で統一されなかったのか。それには千葉駅が歩んできた歴史が関係していました。

1945年頃の千葉駅周辺の概略図

まずは太平洋戦争終戦の年となる、1945年頃までの千葉駅周辺。京成の新千葉駅以外はなんと今とは全く違う場所に駅があったんですね。千葉駅に関しては現在の千葉市民会館付近にあったとされ、本千葉駅は現在の千葉中央駅がある場所にあったそうです。
そして京成千葉駅はというと、今の京成千葉駅・千葉中央駅とは全く違う場所にあり、その場所というのが千葉市中央公園のあるところだったのだそうです。そう考えると千葉銀座商店街があの場所にあるのも納得できますね。

1960年頃の千葉駅周辺の概略図

そして終戦間近の1945(昭和20)年。界隈は千葉空襲によって街は被災。これにより本千葉駅と京成千葉駅が消失。その13年後となる1958(昭和33)年に、本千葉駅が現在の場所に、京成千葉駅は旧本千葉駅があった場所にそれぞれ移転開業を果たしました。

1967年の千葉駅周辺の概略図

その後1963(昭和38)年に房総方面へのスイッチバック解消のため千葉駅が現在の場所に移転。その4年後には国鉄千葉駅との連絡駅となる国鉄千葉駅前駅が開業。現在の新千葉駅〜京成千葉駅〜千葉中央駅で駅間が短いのには、元々駅が存在しておらず、後々に駅が開業されたのが理由ということなのですね。

1987年の千葉駅周辺の概略図

そのまま時が過ぎ、昭和も終わりを迎えようとしている1987(昭和62)年。国鉄が民営化され、JR東日本へと生まれ変わります。それと時を同じくして、駅名にも矛盾が生じることなどから、国鉄千葉駅前駅は京成千葉駅に。旧京成千葉駅は千葉中央駅とそれぞれ改称。これにより現在のかたちとなりました。

そう、千葉中央駅はかつての京成千葉駅。国鉄の千葉駅とは違う場所でもともと拠点として機能しており、戦争や移転などで街としての機能も変わっていく中で、柔軟にその変化に対応しながらも、自社線の拠点としての機能は変えることなく、現在に至っているのですね。

まとめ

現在の街の中心からは少し離れながらも、自社路線としての拠点機能は辞さずに主要駅としての役割を果たす千葉中央駅。単独駅ながらも、千葉駅ともさほど距離が離れていないこともあって、人通りはそれなりに多い街の中心を担うことに変わりはありません。東側は場所によって治安が良くないのが残念なところではあるのですが、西側は高層マンションや宅地が多い場所もあり、新宿公園など子供が安心して遊べるスポットや、おしゃれなカフェなんかもあるので、そちらはぜひオススメです!

また今回歴史についても触れさせてもらいましたが、駅同士が近い理由、また街の変化が紐解けて調べれば調べるほど楽しくなります。この事実を知った上で駅を利用するのと知らないのでは、駅の楽しみ方もまた違うと思います。ここで書いた歴史はほんの一部で、私自身の解釈が合っているかもわかりません。ただこれを読んでくださる皆様に、ほんの少しでも駅のことを知っていただくきっかけとなれば嬉しいです。

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