千葉県北部の街・印西市は、県を代表する大規模ニュータウンである千葉ニュータウンの拠点として機能しています。アクセス路線となる北総鉄道が市内およびニュータウンの中央部を横断し、市内には3つの駅が設置されました。街の中心となる千葉ニュータウン中央駅、北総線の終着・印旛日本医大駅と、今回ご紹介する印西牧の原駅です。当駅を発着する列車も多く設定されており、北総線は京成を隔てて都営浅草線や京急線とも直通していますので、行き先を見て「どこ?」と思った方もいるはず?そんな皆様の疑問にお答えしたいと思います。
終着駅の過去もある、関東の駅百選に選ばれた駅
2面4線のホームを有する印西牧の原駅。この構造を持つ駅は緩急接続を行うことも多いのですが、当駅は普通のみが停車し、アクセス特急とスカイライナーは通過します。おもに使用されるホームも外線の1・4番線となりますが、通過待ちの列車は中線の2・3番線を使用。また当駅から2kmほど東に印旛車両基地があり、中線は引込線と繋がっているため、当駅を起終点とする列車も中線を使用します。


駅舎はアーチ型の開放感ある天井が特徴的な橋上駅舎となっています。
当駅の開業は1995年。北総線(当時は北総・公団線)の千葉ニュータウン中央駅〜当駅まで延伸によって開業されました。しばらくは終着駅でしたが、2000年に印旛日本医大駅まで延伸したことで途中駅となりました。また印西市がコスモスが有名な地域であることと、近隣には広大なコスモス畑が広がるコスモスの丘があることから、1998年には関東の駅百選にも選ばれました。




線路と道路を境に街が南北に分かれ、双方にロータリーが設置。本数は少ないながらもバスも発着します。
また北側はモア、南側はBIG HOPと双方ともに商業施設が隣接します。
住環境が充実したザ・ニュータウン。自然が残るエリアも

駅の周辺を見渡してみます。線路とその脇を通る国道464号線によって、街が分断されています。これは北総線の新鎌ヶ谷駅以東の駅は総じてこのような構造となっています。当駅周辺は南北それぞれに商業施設が豊富なエリアで、どの施設においても駐車場が広く取られています。週末に訪れた際の様子は、各施設は賑わいつつもやはり車の利用が多く、当駅の利用はそこまで多くないように見受けられました。やはり車社会であるが故と言えましょう。


もう少し詳しく街の様子を見ていきます。北側は真新しい素敵な戸建住宅が広がるニュータウンらしい街並み。歩道や路地には歩行者と自転車それぞれで区分けされた通路が整備され、安全にも配慮した取り組みがなされています。


また駅を少し離れると、ビニールハウスが張られた畑や、木々が生い茂るエリアがあったりと、のどかな風景も残ります。
一方南側は、駅付近に限ると今度はマンションや団地が立ち並ぶエリアとなっています。
敷地の広さが魅力!線路脇に競合する商業施設
北総線は千葉ニュータウン内ではほぼ全区間にわたって国道464号線と並行していますが、沿道には大型の商業施設が建ち並びます。当駅付近は特に多くのお店が集まるのが魅力!
駅から北側のロータリーに向かってすぐ左手に見えるのは牧の原モア。平屋構造のショッピングモールで、お店は基本屋外に並びます。テナントはスーパー・ヤオコーやダイソー、マツモトキヨシなどの他、敷地内の別の建物にヤマダ電機、ツタヤ、マクドナルドも。またボウリング場や駅から至近の位置に温浴施設もあります。
モアと東側で隣接するホームセンター・ジョイフル本田千葉ニュータウン店は、数あるジョイフル本田店舗の中でも超大型店として位置づけており、総面積はおよそ東京ドーム3.6個分で、駐車場は3440台も収容できる広さを誇ります。売り場は大きく分けて大きなメインの建物には資材館(工具等)、生活館(日用品)、食料館(食品)の3フロア、これとは別にガーデンセンター(植物)、ペットワールドと、リフォームや車のタイヤ専門の施設もあります。また飲食店も1階・2階にフードコートがあるなど豊富で、さらに敷地内の別建物にはUSシネマ(映画館)やユニクロ、ココスなども入ります。
所変わって駅の南側は、ショッピングモールBIGHOPガーデンモール印西がほぼ直結する形で隣接しています。ここでまず目に飛び込んでくるのは、敷地内西側にある「そらッぱ」と名付けられた観覧車。地上最高高50メートルにも及び、周辺は低層の建物が多いこともあり、ゴンドラからは千葉ニュータウンの街並みを一望することが出来ます。施設内はアウトレット系の店舗を中心としつつ、ワイルドワン(アウトドア用品)やロピア(スーパー)などの専門店も入ります。また観覧車の横や広場には子供用の遊具もたくさん置かれ、屋内型の遊園地や動物園なども入り、子供向けのコンテンツも充実しているのが魅力のひとつとなっています。
さらにビッグホップから千葉ニュータウン中央の方角には、国道464号線沿いに立て続けに商業施設が並びます。




ここまで揃って、どこも共通して駐車場が広いので、お買い物に困るということはまずないでしょう。
まとめ
潤沢に揃った商業施設と、真新しいニュータウンらしい街並み。それでいて自然豊かな風景も残る千葉ニュータウン・印西牧の原。住みよさランキングの全国版でも上位30位以内にランクインしてしまうほどで、その理由もこれを見ただけで充分納得できます。現在でも宅地開発が進められている箇所がありますし、テレワークが普及してきた今だからこそ、住まうにはもってこいの場所ではないでしょうか。
少しでも気になったら、一度来て見てみることをオススメします!