【浦和駅周辺を歩いてみた】宿場町としての歴史も残る、県政の中核を担う街

【浦和駅周辺を歩いてみた】宿場町としての歴史も残る、県政の中核を担う街

埼玉県
えきまえふぁん
2021.06.28 2021.06.30
URAWA

埼玉県の南西部に位置し、県庁所在地としても有名な浦和。その最寄駅として機能しているのがここ浦和駅です。
JR京浜東北線高崎線・宇都宮線上野東京ライン)が停車し、2013年にはそれまで通過していた湘南新宿ラインのホームが完成し、停車駅となったことで、4線が乗り入れる主要駅となっています。

そんな埼玉県の中心的役割を果たす浦和駅ですが、駅ビルをはじめとした商業施設が駅前を彩り、商店街も賑わうれっきとした繁華街。
それもそのはず、古くから宿場町として栄えてきた歴史ある街でした。

そんな浦和の歴史と今を辿っていこうと思います。

フロアごとの棲み分けがわかりやすい駅ビル

早速改札を出てみましょう。

浦和駅 中央改札
中央改札口
浦和駅 アトレ北口改札
アトレ北口改札

乗降客数も当然ながら多い浦和駅ですが、改札は南浦和方の「中央改札」と、大宮方のアトレ内の蔦屋書店へと繋がる「アトレ北口(Suica専用)」の2箇所。広い駅ではあるものの、シンプルな導線なので迷う心配はなさそうですね。
中央改札を右手に出ると西口。反対左手は東口となります。

アトレ浦和

駅舎は「アトレ浦和」からなる駅ビル構造。South Area(サウスエリア)、North Area(ノースエリア)、West Area(ウエストエリア)の3フロアから構成されます。
西口駅舎と駅ビルを兼ねるウエストエリアは、1〜4階がアトレ、5〜7階がフィットネスクラブの施設となっています。
中央改札を出て正面にあるサウスエリアは、デリカショップをメインとした食料品売り場。
アトレ北口側のノースエリアは、蔦屋書店やスターバックス、レストランなどが入り、各フロアごとにジャンルの棲み分けがしっかりとされ、わかりやすく迷わない工夫がされていますね。

また西口の地下通路へ接続する通路は、赤一色に塗られたURAWA SOCCER STREETとなっており、これはJリーグチーム・浦和レッズのホームタウンであることが由来となっています。通路内にはオフィシャルショップとユニフォームが展示されています。

商業施設や商店街で賑わう西口

駅前を代表する商業施設とアクセス

伊勢丹とコルソ

もとより商店が栄えていた西口は、多くのバス路線やタクシーが発着するロータリーを有し、ターミナルとして機能してきました。
ロータリー横には「浦和コルソ」が建ち、駅前の商業の代表を担います。コルソ北側の建物は「伊勢丹浦和店」が入居し、南側はコルソの専門店街となっています。

浦和駅西口 地下通路

ロータリーの直下には地下通路が設けられており、駅からURAWA SOCCER STREETを介して繋がっています。
ロータリーの中央広場や、伊勢丹、コルソとも直結しているので、天気に左右されることなくアクセスできる、非常に便利な通路となっていますね。

浦和うなこちゃん像

またロータリー横にはとてもかわいいキャラクターの銅像が。
こちらの「浦和うなこちゃん」はさいたま市浦和区のマスコットキャラクターで、さいたま観光大使ともなっています。デザインはアンパンマンで有名な故・やなせたかし氏が手掛けられました。
江戸時代からここ浦和はうなぎの取れる沼地が多く存在していたそうで、中山道浦和宿に立ち寄った旅人たちにうなぎを提供していたことから、うなぎの蒲焼き発祥の地と言われてきたそうです。

イトーヨーカドー浦和店

伊勢丹から線路沿いを少し進んでいくと、左に見えてくるのが「イトーヨーカドー浦和店」。
アトレやコルソなどの大型商業施設だけでなく、スーパーもしっかりと備わっているのは嬉しいポイントですね。

風情ある路地裏の商店街

浦和駅周辺は商店街も豊富!ここでは西口界隈で賑わう商店街をご紹介しましょう。

さくら草通り

コルソ裏側から埼玉会館へと伸びる「さくら草商店街」は、道幅の広い歩行者専用道路となっており、終日人通りも多い商店街です。その理由からとても歩きやすく、街路樹と開放感が相まってひとときのやすらぎを与えてくれます。

なかまち商店街

イトーヨーカドーから旧中山道へと続く「なかまち商店街(仲一街商店会)」は、戦後間もない頃に結成された歴史ある商店街。その特徴から老舗も多く立ち並びますが、今どきのカフェやベーカリーもあったり、新旧の店舗が入り混じります。
道幅が3mほどと路地の雰囲気ではありますが、道の中央に街路樹が植えられていたりと、歩いてて清々しい気持ちになれますね。

真新しい雰囲気と閑静な住宅街が広がる東口

浦和駅東口ロータリー

続いてご紹介するのは、中央改札を出て左側、京浜東北線ホームが見えるガラス張りの近代的な造りの東口。
元々は駅前に住宅街が広がっていましたが、2000年代に入ると再開発が行われたことにより、西口同様広々としたロータリーが設けられ、こちらもターミナルに相応しい雰囲気に生まれ変わりました。

浦和パルコ

その目の前に堂々と佇む大きなビルは「ストリームビル」。
メインテナントでもある「浦和パルコ」は、パルコとしても最大規模の面積を有し、浦和駅界隈の新たなランドマークとなりました。
その他にもシネコンやスーパー、図書館やコミュニティセンターなどの公共施設も入居しています。

東通り商店街

再開発で街の様相が変わりつつも、元より東口を賑わせる商店街も健在!
駅を左手に出てすぐの通りは「東仲町商店街」。大宮方面の線路に沿うように、飲食店やドラッグストアなどが立ち並びます。

前地通り商店街

お次は駅の南側、東通りの路地を東へ進んだ場所にある「前地通り商店街」。
こちらも歴史を感じる風情ある商店街となっており、レトロな雰囲気の飲食店や、前述の浦和うなこちゃんでもご紹介した名物のうなぎ屋さんも立ち並びます。

浦和駅東口横の大通り

前地通り商店街へ行く手前の大通り(埼玉県道34号線・日の出通り)。元より住宅街が立ち並ぶエリアではあったものの、道路整備がされていることで新興住宅地のような雰囲気がとても新鮮です。

中山道の宿場町として栄えた街、今なお残る歴史の跡

さて、ここまで浦和駅周辺の様子をご紹介してきましたが、ここからは浦和の歴史や特徴をご紹介していきたいと思います。

中山道浦和宿を示す石碑
中山道浦和宿を示す石碑
旧中山道
浦和駅近くの旧中山道の様子

ここ浦和は江戸時代より「中山道」が通っていたことから、宿場町(中山道浦和宿)としても栄えてきた歴史ある街でもあります。(西口から西へ進み、「浦和駅西口交差点」で交差する道路が「旧中山道」となります。)
その背景から、今でもその名残を残す建物や施設が点在しているので、ご紹介していきたいと思います。

まずは旧中山道を南側へ来てみました。
ここから北上していきましょう。

青山茶舗

旧中山道に面して佇むこちらの建物「青山茶舗」は、江戸末期創業の老舗日本茶販売店。
取材時は残念ながら定休日でしたが、日本各地で生産された煎茶、茎茶、芽茶等の日本茶を販売しています。

この投稿をInstagramで見る

 

_n_a_o_(@_nao_cafe_)がシェアした投稿

またこちらの裏手にある納屋は喫茶店となっており、店舗で販売されているお茶を楽しむことができます。

宝蔵院地蔵堂横の道路

石碑のある「浦和駅西口交差点」に差し掛かりましたら、少し逸れて左折。1つ目の交差点を右折し、埼玉会館の横を通る道を行ってみましょう。
タイル畳の観光スポットにあるような道を進むと、左手に大きなお屋敷のようなものが見えてきます。

宝蔵院地蔵堂

こちらの「宝珠山 玉蔵院」は、平安時代に創建された真言宗のお寺。写真の門から見える青葉の木が樹齢100年のしだれ桜で、浦和でも有数の名所と知られているとともに、春にはこのしだれ桜を目的に多くの参拝客が訪れるそうです。

須原屋書店

それでは旧中山道へ戻りましょう。
少し北へ進み中心街に差し掛かると、左手に見えてくるのが「須原屋書店」。
埼玉県内に数店舗を構え、チェーン展開している書店で、こちらは本店。創業は1876年明治9年)と、県を代表する老舗書店として知られています。

酒井甚四郎商店

また少し進むと蔵のような佇まいのお店が。こちらの「酒井甚四郎商店」も明治初年創業の、老舗の漬物屋さんです。こちらも残念ながら定休日でしたが、奈良漬けをはじめとしたさまざまなお漬物を販売しています。

駅周辺でのお買い物以外にも、こうした歴史を辿ることができるのも浦和の魅力の一つ!
少し足を伸ばして老舗めぐりというのもイイかもしれませんね。

宿場町は県政・市政の中心へ。行政機関の並ぶ官公庁街

古くから宿場町として栄えてきた浦和ですが、現代では何を隠そう、埼玉県の県庁所在地として、県の中心的役割を担う街でもあります。西口から約500m直進すると、市街地から官公庁のビルが並ぶ地域へと様変わりします。それでは県庁をはじめとした施設を見ていきましょう。

埼玉県庁

こちらが西口の大通りを直進すると見えてくる「埼玉県庁」。
建物は地上5階建てとそこまで高くはありませんが、その分広い敷地面積を有しています。

埼玉地方検察庁

道路を挟んで県庁の南側にあるのが「さいたま地方検察庁」や「さいたま地方裁判所」。
その奥には拘置所等もあるそうで、県の司法の中心となっています。
その理由から周辺には司法書士会館や法律事務所等が多く立ち並んでいます。

埼玉県警本部

その反対側、県庁の北側には「埼玉県警本部」。
裏門通りを抜けた場所に堂々と佇んでいます。

さいたま市役所

国道17号へ出て北へさらに500m進むと、今度は「さいたま市役所」が建ちます。
ここ浦和は県政だけでなく、市政の中心ともなっているので、まさに埼玉県の中心と言っても過言じゃないですね。

まとめ

中山道の宿場町として江戸時代から栄えてきた歴史を持ち、埼玉県・さいたま市それぞれの行政の中心を担う街、浦和。

筆者もかねてより通っていたライブハウスがあったことから、よく訪れていた街ではありました。(今回訪れたのは実に10年ぶり)
歴史的な背景をたどったり、新たな街の発展に驚いたりと、今まで知らなかった街の魅力に気づき、歩いていてとても高揚していたような気がしました。

もしかしたらまだ知らない魅力があるかもしれない。

訪れても、目を凝らしてみないとわからない魅力が、大きな発見に繋がるんだろうなと。
これからももっともっと、いろんな駅を知っていきたいなと、改めて想えることができました。

ありがとう、浦和。また来ます。

えきまえふぁん

埼玉県のえきレポ

Prefecture Posts