舞浜駅周辺 ―夢はさておき、知られざる街のリアルをお伝えします―

舞浜駅周辺 ―夢はさておき、知られざる街のリアルをお伝えします―

千葉県
2022.02.14 2022.07.15
MAIHAMA

千葉県浦安市にあるJR京葉線の舞浜駅。日本に住む人なら恐らくこの駅を知らない人はほとんどいないでしょう。そう、この舞浜駅は日本一と言っても過言ではない、世界的にも有名なテーマパークのひとつ東京ディズニーリゾートの最寄り駅。東京ディズニーランド東京ディズニーシーといった2大テーマパークに、国内外からの来園に適応するため、周辺にはリゾートホテルが立ち並び、首都圏においても数少ないリゾート地となっています。夢の国とはよく言ったものですが、もちろん舞浜駅周辺はそれだけで成り立っているわけではありません。リゾートとしての素晴らしい魅力も交えつつ、ここでは舞浜駅のリアルをお伝えしていきたいと思います。

極端に性格が違う2つの改札口

舞浜駅

舞浜駅利用者の大半が通過するであろう大きな改札口は南口改札。周辺に広がるリゾートのまさに玄関口の役割を担っており、こちらを右に出ると東京ディズニーランド。左手に出るとイクスピアリやディズニーリゾートラインリゾートゲートウェイ・ステーション、ディズニーシーへとつながります。また高架下には飲食店が並び、駅前唯一のコンビニとなるNEWDAYSは需要が高いため終日混雑しています。

舞浜駅ロータリー

駅前ロータリーはタクシーやバスが行き交います。バス停からは東京ベイシティバスの路線が発着し、ホテル方面の送迎バスは奥側の専用ロータリーに発着します。

舞浜駅北口改札

十数台もの自動改札機が並ぶ南口とは対象的に、4台ほどの小さい改札が置かれているのは反対側の北口。その役割も南口とは真逆で、こちらは駅北側に広がる住宅街の住人向けの改札口。出るとすぐに歩道と繋がっており、駅の北側を通る国道357号線首都高速湾岸線を渡るためのものとなっています。また駅前には浦安市の行政サービスセンターと駐輪場が設置されています。

夢を囲う、舞浜駅のみどころ

イクスピアリ

南口改札を出てすぐ左にあるのは、周辺唯一のショッピングセンター・イクスピアリ。駅側はヨーロッパの国を思わせるような佇まいとなっており、奥に進むと今度は一気にブロードウェイのような華やかなふんいきになったりと、世界各国を旅行しているような気分を味わえます。ここに来ただけで夢の国に片足を突っ込んだような感覚になることは間違いありません。

ボンボヤージュ

南口改札を右手に出て、ディズニーランドへ行く途中に見えるのはディズニー公式ショップのボン・ボヤージュディズニーグッズを販売するショップではあるものの、一般のディズニーストアとは違いこちらはディズニーリゾート内限定のグッズを販売。そのためかインパ(※1)以外のディズニーファンもこぞって訪れる人気のスポットとなっています。

(※1)=ディズニーランドおよびディズニー・シーに入園することをインパ(インパークの略)と呼ぶ。

アンフィシアター

こちらのスタイリッシュでモダンな建物は、イクスピアリを抜けた奥にある多目的ホール舞浜アンフィシアター。元々はシルク・ドゥ・ソレイユの専用劇場・シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京として営業していましたが、2011年12月31日の公演終了を以て閉鎖。その半年後に現在のアンフィシアターとして復活を果たしました。

浦安市運動公園

ディズニーシーのほぼ真横にある、正門にある芸術的なオブジェ(躍動の門・岡本太郎作)が印象的な浦安市運動公園。その名の通り体育館、屋内プールに野球場、競技場などスポーツ施設が豊富。またスケートボードのパークも設置されており、オリンピックでの話題も相まって多くのスケボーキッズがウィリーの練習をしていました。また幼児向けのアスレチックも子供たちで賑わっていました。

舞浜海岸遊歩道

こちらは駅から少し離れて、ディズニーのオフィシャルホテルが集まるエリアの裏手側。ちょうど海に面して伸びる舞浜海岸遊歩道。沿道に並ぶパームツリーがリゾート感をより一層演出します。

舞浜海岸遊歩道

ちなみにこの「舞浜」という地名、由来として「東京ディズニーランドが建設される地域であるため、アメリカ合衆国のディズニーワールドの近くにあるマイアミビーチにちなんで命名された。」とする説が有名だったのですが、公式情報によると日本の代表的な神楽舞「浦安の舞」にちなんで名付けられたそうです。
正直言うとマイアミのほうがしっくりくるのは私だけではないと思いますがいかがでしょう・・・?

意外と知らない、住宅地としての舞浜

舞浜周辺の住宅地

ここまでは駅と夢の国周辺を見てきましたが、舞浜はもちろんそれだけではありません。前述で駅の北口改札をご紹介しましたが、すぐ目の前の長い歩道を渡ると、そこはテーマパークの賑わいとは真逆の閑静な住宅街が広がります。駅から比較的近いこのエリアは一戸建てが並び、実は高級住宅街としても知られています。

見明川

さらに様子が一変するのは、高級住宅街を抜けると突き当たるこの見明川を渡ったとき。ここからマンションやアパートが目立つようになります。

浦安市富士見

見明川を越えたこのエリアは富士見という地区。ディズニーを含め舞浜駅周辺は1960〜70年代にかけて埋め立てられたエリアですが、富士見から北は元々地盤があったエリア。2011年の東日本大震災のとき、実は筆者自身この富士見に住んでいました。舞浜といえば埋立地が液状化現象が起きるなど甚大な被害を受け、筆者もその光景を目の当たりにしました。しかしこの富士見地区は海から近いものの埋立地ではないためか、そこまでの被害を受けることはありませんでした。(テレビは倒れましたが)

実際に住んでみて、体験として所感を述べると、都心への通勤は1時間圏内で行けるので非常に便利で、浦安市自体の面積が小さいので役所関係の手続きはやりやすかったように思えます。また、家賃も都内に比べたら安いです。中途半端に都内に住むなら浦安のほうが断然良いです。デメリットは富士見地区はスーパーが少なく、自転車を使わないと買い物が不便。徒歩でも最寄りで10分ほどかかります。

また住むのであれば、ここはまず覚悟しておいたほうが良いのが、ディズニーランドの花火です。住み始めてから2〜3日は毎日花火が見れると感動しますが、慣れてしまうと儚いもので、以降は20:30の時報へと変わります。夢と現実を受け止められる方には、ぜひオススメのエリアです。

東京観光にもオススメ!舞浜駅周辺のホテル

舞浜といえばやっぱり夢の国を支える周辺のリゾートホテル!そんな夢の国とセットで楽しめる宿泊施設をチョイスしてみました。

まとめ

日本一有名な夢の国・舞浜のリアルをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?正直ここを書こうかどうしようかは悩みました。がしかし、やっぱり実体験をしたからこそ、伝えられる真実をできるかぎり伝えたかったので、今回レポート化することを決意しました。えきまえふぁんは当然その土地土地に敬意を持つことが前提の上、そのレポートを書く人が、実際に訪れて感じ取ったものをそのまま文章に起こし、嘘偽り無く伝えることが使命だと思っています。夢を夢で終わらせないために。

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