東京湾に面した臨海地区にあり、東京都江戸川区の最南端に位置するのが、ここ葛西臨海公園駅。
その名のとおり、都内でも有数の敷地面積を誇る、葛西臨海公園の最寄り駅となっています。
公園の広い敷地内には、水族館や観覧車、バーベキュー場があるなど、海と自然が満喫できるスポットとして、週末になると多くの家族連れや観光客の人で賑わいます。
また今年2021年には、新たな文化を発信するスポットが駅高架下にオープン!
早速行ってまいりましたので、そちらもレポートしたいと思います。
ではでは、そんな葛西臨海公園を持て余すことなく紹介していきます!
公園へは直結!・・・その前に駅前を見ます
駅の改札を出て、階段を下ると目の前には大きな噴水!
その奥にはまっすぐに伸びる、大きな遊歩道が!
駅を出てすぐ、ほぼ直結するように隣接するのが、駅名にもなっているここ「葛西臨海公園」。
園内を突っ切るように縦断するこの遊歩道は、公園内のメインストリートとなっており、水族園や展望レストハウス、南端は西なぎさへと渡る橋に繋がっています。
噴水を見て左手はバスロータリーとなっています。
葛西、西葛西、船堀などの江戸川区内の駅を結ぶ都営バスの他、小岩・亀有〜TDRを結ぶ環七シャトル(京成バス)が当駅ロータリーを経由します。
折返しのロータリーとなっており、直進した先は国道357号線への交差点へ出ます。そのまま直進していくと、環七通りへと繋がります。
遊べるスポット満載!注目してほしい、葛西臨海公園のみどころ
東京都内有数の都立公園でもある葛西臨海公園ですが、目玉施設となっている水族園や観覧車をはじめ、ピクニックができる大きな広場や、海に面しているため磯遊びもできたり。はたまたバーベキュー場や、バードウォッチングのできる鳥類園まであり、週末はたくさんの人で賑わうレジャースポットとなっています。
そのためレジャー系のWebサイトや雑誌などでも多く取り扱われていますが、えきまえふぁんではそんな葛西臨海公園をより一層楽しめるポイントや裏ワザを集めてみました!

公園内の移動はレンタサイクルが便利!
ここ近年で、都市部の移動手段として普及してきたレンタサイクルですが、ここ葛西臨海公園にもレンタルができる場所があります。
都市部の場合は、時間課金で利用するタイプのものが多いですが、1日単位でしかもチョーお得に利用できる方法があるので、そちらをご紹介します!

駅の改札を左手に出て、線路沿いをしばらく進むと駐輪場が見えてきます。
ここでは江戸川区のレンタサイクルサービス「eサイクル」のポートとして営業しており、中学生以上であれば区外の方でも利用できます。
そしてこのレンタサイクルの驚くべきところは、お得に利用できること!なんと210円/1日(電動アシスト付きは340円/1日)で利用できます!!
しかも区内にあるポートであれば、乗り捨ても自由で、葛西臨海公園から他の駅へ移動したいときも使えたりします。(実際に筆者も、葛西臨海公園から船堀駅までこちらを利用しました(笑))。
利用には登録が必要となっており、登録時に身分証明証(中学生の場合は保護者承諾)が必要ですのでお忘れなく!
話が逸れましたが、実際にこちらのレンタサイクルで葛西臨海公園を巡ってみました。
徒歩で回るとかなり体力が要る広大な敷地も、らくらくスイスイでサクラ並木から鳥類園の方まで回ることができました。
公園内をくまなく全部回りたい!という方にはぜひオススメです。
旅の拠点にオススメ!公園内にはホテルまで
葛西臨海公園駅から中央遠路を南下してすぐのところに、宿泊施設があるのをご存知ですか?
それがこの「ホテルシーサイド江戸川」。葛西臨海公園は施設内にホテルまであるのです!
宿泊はもちろん、レストランや宴会場、結婚式場としても利用できるなど、本格的なホテルとなっています。
葛西臨海公園はJR京葉線で蘇我方面へ行くと、次の駅は舞浜。舞浜と言えばそう、TDRの最寄り駅ですね。
また京葉線で東京駅までおよそ12〜3分。さらに隣駅の新木場駅でりんかい線に乗り換えれば、お台場までも約15分で行けるなど、アクセスも良好な立地となっています。
特別な日や旅の拠点として、幅広く利用できるオススメの施設です。
フォトジェニック間違いなし!水族園と観覧車付近のおすすめポイント


葛西臨海公園の目玉といえば、なんと言ってもこの「葛西臨海水族園」と「ダイヤと花の大観覧車」でしょう。
ドーム状の建物が印象的な水族園は、日本の水族館では珍しいマグロやカツオが見られる水族館として有名ですが、ここでご紹介したいのは、水族園に入場する前に見てほしいポイントが。。。
これ、どこだかわかりますか?
そう、これは水族園のエントランスドーム横にある噴水池から撮ったTDRです。
提携ホテル群が反射して映る姿は、まるで水面に浮かんでいるような錯覚にとらわれます。
この写真はとある条件が揃ったときにだけ撮ることができるのですが、その条件は2つ。
- 晴天もしくは少しの曇天であること。
- 風が吹いていないこと。
葛西臨海公園は海に面している関係で、時期によっては強い風が吹いてしまうので、噴水池が波打ってしまうと、水面にこれらの建物が反射しなくなってしまうのです。。。
この条件が合致した日に水族園を訪れたあなたは強運の持ち主!ぜひ水族園のマグロやペンギンを鑑賞する前に、チェックしてみてください!!
(ちなみにこちらの写真は10年ほど前に撮った写真で、取材当日は運悪く強風の日で撮影ができませんでした。。。)
お次にご紹介するのがこちら。
空に向かって大きく伸びるひまわりと観覧車!雲一つない青空が夏の爽快感を引き立てます。
こちらは観覧車のすぐそばにある芝生広場で、それはそれはたくさんのひまわりが一面に植えられた畑がありました。
時期的に(7月)まだ青いものがありましたが、ちょうど元気に咲いているポイントを見つけたのでパチリ!
夏を感じさせるいい一枚が撮れました(笑)
他にも自然環境豊かな葛西臨海公園だからこそ撮れるスポットが沢山あるはずですので、ぜひお気に入りのフォトスポットを探してみてくださいね!
東京の埋立地に蘇った自然環境
葛西臨海公園の魅力のひとつといえば、なんと言ってもこの広い敷地面積を覆い尽くすほどの、豊かな自然環境ではないでしょうか。

葛西臨海公園は、東京湾に面する湾岸地区の埋立地に建設され、1989年に都立公園として開園しました。
敷地面積は80ヘクタールを越え、その半数以上が緑に囲まれています。
その環境を活かし、バーベキュー(※1)やピクニックが楽しめるレジャースポットとして認知されています。
(※1)バーベキュー場は、2021年7月現在、新型コロナウィルス蔓延防止と緊急事態宣言の発令により、当面の間利用を休止しています。

しかしここは埋立地。それ以前は海の中にあった場所。元々このような自然環境があったわけではありません。それではどのようにしてこのような緑あふれるスポットとなったのでしょうか。

この葛西臨海公園は、埋め立てなどによって破壊された自然環境を再生する目的で建設され、開園当初はまだ植樹されたばかりの木々が並んでいました。それから20年たった今では、溢れんばかりの草木が生い茂り、都心部では少なくなった生物も見られるようになったりと、人工的な施設とは思えないほどの自然環境がここに蘇っております。

園の東側大半を占める「鳥類園」は、バードウォッチングができる施設となっておりますが、より環境保全が必要なことから、東京都心部とは思えないほどの自然が広がっています。
東京都心部だからということもさることながら、ここが人工的に作られ、一度は失われつつあった生態系がまた蘇ってきたこと。人と自然の凄さを感じます。。。
国道・首都高を挟んで、北側は様子が一変?
ここまでは表玄関となる葛西臨海公園の姿をお見せしてきましたが、お次はその反対側を見てみましょう。
JR京葉線を挟んで裏手側は、首都高湾岸線と国道357号線が並走する、極めて交通量が多いエリアとなります。写真左手に見える、首都高の出口は葛西出口。こちらも週末になるとTDRへ向かう車で渋滞が度々発生します。
またその奥には環状七号線(環七)が交差するため、歩道橋などがいくつも整備されています。
こちらは首都高・国道357号線を挟んで北側のエリア。
右側には物流倉庫などが集まるエリアで、トラックが頻繁に行き交っているのをよく見ました。
下側には都営バスの車庫が見えます。こちらは都営バス「臨海車庫」。葛西臨海公園駅ロータリーからは葛西駅や西葛西駅方面への路線が発着していますが、臨海車庫からはこれらの他に一之江や亀戸・錦糸町・両国方面の路線も出ており、アクセスの幅もぐっと広がります。
バス停の近くに葛西臨海公園へ繋がる歩道橋があるので、総武線方面からのアクセスはこちらが便利でしょう。
環七を越え、東側へ移動してみます。
こちらは住宅が立ち並ぶエリアとなっているようです。
さらに付近には保育園や小学校・中学校も密集しており、都内ではよく見かける住宅街の光景が見られます。
レジャースポットとして賑わう南側とは様子が一転。葛西臨海公園駅が週末のレジャー客利用だけでなく、周辺住民の交通を担っているのが伺えます。
駅の高架下にオープンした、注目の新スポット
一旦また駅へと戻ります。
葛西臨海公園駅の高架下には、何やら真新しい雰囲気のお店がズラリ!
こちらの「Ff(エフエフ)」は2021年1月にオープンしたばかりの複合商業施設。
「パークアウトドア」をコンセプトに、新しいライフスタイルの提案の場としており、それぞれアウトドアをメインとしたお店が多く並びます。
また新鮮野菜を販売するマルシェなど、葛西臨海公園だからこそ実現できるパークアウトドアの形があります。公園に行く前後にぜひチェックしてみてください!
まとめ
東京都内有数の敷地面積を誇り、人の手によって造成された埋立地にありながらも、長い年月をかけて自然と生態系を蘇らせてきた葛西臨海公園。
有数のレジャースポットとしてさまざまなメディアで紹介されていますが、こちらではぜひ注目していただきたいポイントに絞ってご紹介させていただきました。
これまでに何度も訪れたことのある場所でしたが、おかげさまで筆者も取材をするのにあたり、新たな魅力をこうして発見することができました!
まだまだ知らないこともたくさんあると思いますし、何より街は発展し、生き続けるもの。そうあると信じて、これからも駅を、街をもっと見ていきたいなと改めて思います。