船堀駅周辺 ―東京第三のタワーと、自然と癒やしと水辺の街―

船堀駅周辺 ―東京第三のタワーと、自然と癒やしと水辺の街―

東京都
2021.07.08 2023.02.12
FUNABORI

東京の東端、江戸川区に位置する船堀駅。
都営新宿線の単独駅ですが、急行停車駅にも設定されており、利用者も多い主要駅となっているとともに、お隣の東大島駅とともに数少ない地上駅でもあります。

駅周辺は荒川・中川のほとりにある住宅街の様相ですが、駅前には高くそびえ立つ塔と、水辺の街ならではの憩いのスポットがあったりと、ついついお散歩してみたくなる街でした。

今回はそんな船堀駅を巡っていきたいと思います。

緑に囲まれた並木道が魅力の、船堀駅周辺の街並み

それでは早速駅を降りてみます。
改札は1箇所のみで、左右に出口が別れており、右手側が北口。左手側が南口となります。

船堀駅前
船堀駅北口ロータリー
船堀駅南口ロータリー
船堀駅南口ロータリー

どちらもロータリーが設けられ、都営バスが発着しています。
駅のすぐ横には船堀街道が通っており、おもに錦糸町や新小岩、葛西、西葛西方面への路線が走ります。

船堀駅南口の並木道

そして駅を降りてすぐ目に入るのが、この緑々しく彩られた並木道。
駅を挟んで船堀街道沿いに広々とした遊歩道が設けられており、歩くだけで癒やしのひとときを過ごすことができます。

船堀街道の並木道

こちらは駅の北へ伸びる遊歩道。
駅を介して違う雰囲気があって、飽きることなくお散歩ができそうです。

お買い物も充実!船堀駅周辺の商業スポット

トキビル

南口ロータリーの目の前にある、タワーマンション下層階を占めるのが「トキビル」。
地上5階からなる商業施設です。
各フロアごとにジャンルがわかりやすく区分されているのが特徴的で、例えば1階フロアは「生活に密着した便利で役立つベーシックフロア」として、ATMやクリーニング店、コンビニ等、飲食店もミスタードーナツやモスバーガーのファーストフード店が入ることから、生活動線として手軽な店舗に特化しています。
その他飲食店やクリニック、スポーツジムなども入居し、それぞれの様式ごとにフロアもしっかりと分けられています。

マックスバリュエクスプレス船堀駅前店

南口から少し東へ歩いたところにある「マックスバリュエクスプレス船堀駅前店」。
24時間営業のスーパーということもあり、残業で少し遅くなった日でも、ふらっと寄って晩ごはんを買ったりできるのも嬉しいポイント。
わずかながら駐車場があるものの、自転車置き場が充実しているのは、都内の住宅地ならでは。

イオンフードスタイル船堀店

お次は北口側のスクランブル交差点を渡り、路地を直進すると見えてくる「イオンフードスタイル船堀店」。
売り場は1〜3階となっており、1階フロアに食料品売場と飲食店。2〜3階にライフスタイル系や100円ショップ、洋服店などの店舗が入ります。
またこちらは元々ダイエーの店舗だったこともあり、駐車場も完備されています。

東京タワー・スカイツリーに次ぐ東京第三の塔、船堀タワー

東京を代表する展望スポット言ったら、皆さんはどれを想像するでしょう?
・・・言わずもがな、迷いもせず「東京タワー」と「スカイツリー」とお答えするかと思います。

ですが、その2つ以外にも、東京には「第三のタワー」があるのをご存知ですか?
その第三のタワーが、実はこの船堀の。。。しかも駅前にあるのです!

船堀タワー

駅の北口に出てすぐ、空を見上げると、それはそれは高くそびえ立つ塔が見えます。
そう、それがこの「船堀タワー」です!

船堀タワーホール船堀

下層階は商業施設となっており、船堀タワーを含めたこの建物が「タワーホール船堀」として、江戸川区が営む複合文化施設となっています。
地下2階〜地上7階(タワー部分を除く)のフロアは、ホールや会議室、結婚式場などが中心となっており、地下1階には映画館もあります。
7階まで一気に突き抜けるこの吹き抜けは、近年多く見られる低層型のショッピングモールとはまた違い、思わず見上げてしまうほど圧巻です!

タワーはもちろん展望スポット(しかも入場無料!)となっており、7階から展望室へと行くエレベーターがあります。
高所恐怖症の筆者ですが、いざ登っていきます!!

船堀タワーから見た船堀駅周辺

展望室では360度のパノラマビューを楽しむことができ、駅の周辺はもちろん、お天気がいい日には富士山までも見ることができます。(この日は見えませんでした。)

船堀タワー展望台からの眺め

付近を流れる荒川と中川。船堀がウォーターフロントであることがよくわかります。

船堀タワーから見た船堀駅
見下ろすと船堀駅が見えます。

真下を見ると都営新宿線の線路も見えますね。
お隣東大島駅から地上に上がり、船堀から本八幡方面は再び地下へと潜っていきます。

船堀タワーから見たスカイツリー
もちろんスカイツリーも見え。。。
船堀タワーから見た東京タワー
東京タワーも見ることができました!

ちなみに船堀タワーの高さは、地上103m。東京タワーの1/3、スカイツリーの1/6と聞くとあまり高さを感じられないかもしれませんが、眺望はこの場でしか見られないもの。
都心から少し離れた場所から見る眺望も、物事を俯瞰して見るような気分になれてまた良いなと思いました。(筆者感覚)
もちろん東京タワーもスカイツリーも素晴らしい眺めを楽しめますが、そことはまた違った第三の目を養ってみませんか!?

川のせせらぎに囲まれた船堀のみどころ

船堀タワーからの眺望と高所での恐怖を味わったところで、少し足を伸ばしてみましょう。

新川

船堀駅南口から、船堀街道を南下し5分ほど歩くと、川が見えてきます。
ここは「新川」という川で、古くは江戸時代に徳川家康の命により、行徳の塩を江戸まで運ぶ船路として通されました。
沿道には千本桜と称される桜並木が植えられ、春になると川の沿岸がピンクに染まるそうです。
またこちらも遊歩道になっていますので、お散歩に最適なスポットです。

櫓橋

川の沿岸の雰囲気も良ければ、橋もまた風情のあるものとなります。
こちらの「櫓橋」(人道橋)もその一つ。新川にはこのような和の趣をモチーフとした橋がいくつも点在しています。

新川西 火の見櫓

新川を西へ進み、中川に近づくといかにも風情丸出しな、黒々とした櫓が見えてきます。
こちらは「新川西水門広場」にある「新川西 火の見櫓」。
新川千本桜のモニュメントとして建造され、江戸時代に使われていた火の見櫓を再現したものだそうです。

しかもこの火の見櫓、土日祝は内部の見学も可能ということで、取材がちょうど土曜日でしたので、潜入してきました!

新川西 火の見櫓 内部
階段は四角い螺旋状の階段となっています。
新川西 火の見櫓 展望台
最上階は展望台となっています。

新川西 火の見櫓からみた船堀の街

ここから新川を眺めることができます。千本桜が咲くとまたきれいなのでしょう。。。

新川西 火の見櫓から見たスカイツリー

その反対には中川と荒川、スカイツリーが望むこともできます。

このようなウォーターフロントならではの楽しみ方ができるのも、船堀の魅力の一つ。
少し気分転換してみたいな〜と思ったときに、訪れてみるといいかもしれませんよ。

まとめ

河川に囲まれ、緑も多く、東京23区でも自然の癒やしを感じることができる船堀の街。
第三のタワーも今回訪れて初めて知りましたが、こうした隠れたスポットを見つけられた喜びが、駅巡りの魅力だなぁと、改めて感じることができます。

また江戸川区では、駅駐輪場でレンタサイクルのサービスもやってますので、もう少し足を伸ばしてみたいと思う方はぜひおすすめです!

次来るときは、取材ではなくのーんびりとお散歩してみたいなと思います。

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