八千代台駅周辺 ―ウミガメに会える団地発祥の地―

八千代台駅周辺 ―ウミガメに会える団地発祥の地―

千葉県
2020.04.25 2022.07.15
YACHIYODAI

千葉県八千代市は、人口が多く集まる県北西部のいち都市で、古くから宅地開発が進められてきたことから、ベットタウンとして発展してきました。今回ご紹介するのは、八千代市の発展に大きく寄与したと言っても過言ではない八千代台駅京成本線の単独駅ですが、モーニングライナー/イブニングライナーを含む全ての優等列車が停車し、京成の単独駅としては最多の利用者数を誇ります。2面4線の退避可能なホームの上に、郊外の主要駅らしい橋上駅舎が乗っかり、二手に分かれるエントランスの双方に商業施設やロータリーもあることから終日賑わいを見せます。いざ駅を散策していると、そこには何とも珍しい光景と、日本初の勲章が。早速散策してみましょう。

市外からのアクセスも バスの発着も多い、駅前の様子

八千代台駅東口

橋上駅舎の改札を出ると出口は2つ。左手側の東口はショッピングセンター・ユアエルムと直結しています。目の前にはロータリーが広がり、自家用車の送迎なども多く見られます。

八千代台駅東口バス停

バスのりばはユアエルム横より、京成バスが発着しています。東口の大通りはこのまま東へ600mほど進むと千葉市花見川区となります。越境した先のエリアは花見川区の北部(柏井、花見川団地など)となりますが、この地域は鉄道空白地帯で、当駅が最寄り駅。よってここを発着するバスはそれらを経由し、新検見川駅津田沼駅方面へ向かいます。

一方の西口も駅前にロータリーを有し、バスやタクシーが発着します。西口側も少し進むと習志野市となり、こちらもまた市を越境する利用者が存在します。

東洋バス八千代台駅バス停

駅から少し離れた場所にもバスロータリーが。こちらは八千代市の中心部(八千代緑が丘駅、八千代中央駅など)へ向かう東洋バスの路線が発着しているようです。

ショッピングセンターがしのぎを削る 駅前のお買い物スポット

ユアエルム八千代台店

まずご紹介するのは、八千代台駅前最大のショッピングセンター・ユアエルム八千代台店。京成グループが運営するユアエルム最大規模の店舗で、同じく系列のスーパー・リブレ京成をはじめ、ノジマ電気やパシオスなどの専門店、飲食店など豊富に取り揃っています。1977年創業と歴史もあることから、所々で昭和の雰囲気もどことなく感じる施設でもあります。

東口の大通りに沿って、希望通り付近まで伸びるアーケードはエポラ通り商店街。その名の由来はユアエルムの「エ」、かつて商店街にあった十字屋ポポの「ポ」とラオックスの「ラ」(いずれもユアエルム以外は閉店)から取って付けられたのだそう。毎年9〜10月には歩行者天国が開催され、通り沿いが露天やパレードなどで賑わいます。(2019年以降の開催は確認できておりません。)

アピア八千代台

西口側も負けず劣らず、駅と直結するのがアピア 八千代デパート。スーパーはワイズマートが入り、深夜1:00まで営業しています。その他に100均ショップや書店も入っているようです。

アコレ八千代台駅前店

長らく商店街と2つのショッピングセンターが占めていた八千代台駅の商業に新たな風が。西口の直ぐ側にアコレ八千代台駅前店が2021年4月にオープン。イオン系列のスーパーということでお買い得感もあり、深夜0時まで営業。こちらも100均があるということで、ワイズマートとバチバチやっているのでしょうか。(知らんけど)

ウミガメに会える団地発祥の地 駅周辺のみどころ

八千代台駅の代名詞となっているユアエルムですが、1階フロアのほぼ中央付近にエルム水族館と呼ばれる大きな水槽があります。ここでは海を泳ぐ魚はもちろん、サメやなんとウミガメもが水槽内を悠々自適に泳いでいます。観覧はもちろん無料。大きい水族館などでは定番の生き物ですが、こういった商業施設の一角で見れるものでは・・・ないですよね。その気ままに水の中を泳ぐ姿に思わず見とれてしまいます。

さてここで八千代台の歴史についてお話したいと思います。こちらは西口ロータリーの横に置かれている記念碑ですが、この八千代台は住宅団地発祥の地。すなわち日本で初めて団地というものが生まれた地なのです。団地というと多くの人が地上5階建てくらいの建物が何棟、何十棟とならぶ集合住宅をイメージされると思いますが、元々は建売で分譲していた住宅を団地と呼んでいたそうです。すなわち名称としての団地が生まれた地ということで、ここから団地という文化が日本全国へ拡散されていったのでしょうね。

団地発祥の地ということで、住宅が多いことからなのか、比例するように公園もまた多く点在しています。その中でも気になったのが、八千代台駅〜京成大和田駅間の車窓から見える八千代台東子供の森。アスレチック風の遊具と森の名称に倣ってなのか、多くの切り株が植えられています。まさに子供たちが冒険ごっこするのにふさわしい自然味溢れた公園です。

お次も京成線の車窓から見える八千代台西市民の森。こちらは実籾寄りにあります。公園というよりは自然保護のような雰囲気で、ほんの少しでも思わず散歩したくなるような場所です。奥には諏訪神社があり、この森を守っているかのよう。

他にもアスレチックのある森や公園などたくさんあるので、ぜひ探してみてください。

まとめ

2つのエントランス双方でしのぎを削る商業施設。そんな中で癒やしを提供してくれる無料の水族館。はたまた日本国内に団地という名を広げた先駆者という、何かと忙しくも楽しくも面白くもなりそうな街・八千代台。1年〜半年に一回は訪れているかと思いますが、少しずつ、ほんの少しずつ面白さを発見できてると思いたいのですが、それでもまだこの街の魅力をまだ見つけきれていないのではないか。。。訪れるたびに気付かされる気がします。まだ本当の魅力見落としているんじゃないか。そんな気がしているので、これからも目を離さず、この街を見極めていきたいなと思います。

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