流山おおたかの森駅周辺 ―千葉のニコタマは、愛するものを守るエモい街―

流山おおたかの森駅周辺 ―千葉のニコタマは、愛するものを守るエモい街―

千葉県
えきまえふぁん編集部
2021.08.01 2021.08.02
NAGAREYAMA-OTAKANOMORI

千葉県流山市にある「流山おおたかの森駅」。
つくばエクスプレスと東武アーバンパークライン(野田線)の相互乗換駅であり、柏からも約10分。秋葉原へは最速25分とターミナル駅へのアクセスも非常に良い駅となっています。

この地に元々駅はなかったのですが、野田線とつくばエクスプレスが交差する地点であったことから開業した比較的新しい駅で、周辺の宅地開発は近年急速に進められているニュータウンとなっています。
また特徴が似ていたり、共通点もあることから、「千葉の二子玉川(ニコタマ)」とも呼ばれるそうで、バラエティ番組などでも取り上げられていました。
しかしそこには、都市開発が行われてもなお、守るべきもののために共存を図る姿もありました。

そんな流山おおたかの森の魅力に迫りたいと思います。

全方角に出入り可能!利便性の高い、駅前の様子

流山おおたかの森駅改札前

元々地上を走っていた東武アーバンパークラインの直上を、つくばエクスプレスが十字に交差する地点に建てられた流山おおたかの森駅。両線の間の階層に自由通路が設けられ、乗り換えもスムーズな導線となっています。

つくばエクスプレス線改札
つくばエクスプレス改札
東武アーバンパークライン改札
東武アーバンパークライン改札
流山おおたかの森駅 改札階の案内板
駅の案内板。4方向に出ることができ、それぞれに色分けがされています。

その構造から、東西南北それぞれに出入口が設けられ、周辺から駅へのアクセスも大変便利なものになっています。

流山おおたかの森駅東口

東口は東武の橋上駅舎に面したロータリーがあります。
ロータリーからは東武バス・京成バスが発着しており、柏の葉キャンパス駅や江戸川台駅など、鉄道路線の駅間を結ぶ地域輸送に特化した路線が多く出ています。

流山おおたかの森駅西口

西口も同じくロータリーを有します。バス路線は東口より多く、おもに流山市街や南柏駅などへ向かう路線と、羽田・成田の両空港へのリムジンバスもこちらから発着します。
ロータリー前ではビルの建設が進められており、飯田橋ではおなじみのSAKURA TERRACE(後述)が2021年7月にオープン。そのお隣でもアゼリアテラスが2021年秋のオープンに向けて建設が進められています。

流山おおたかの森駅南口

大きな遊歩道と、地域最大の商業施設をを有するのは南口。おおたかの森S・C(後述)を始めとした施設が並び、芝生や木々に囲まれた遊歩道は歩くだけでゆとりとワクワクを与えてくれます。

流山おおたかの森駅北口

北口は「ホテル ルミエール グランデ 流山おおたかの森」と「スターツおおたかの森ホール」に直結。低層のテナントビルや小規模店舗、新築マンションのモデルルームなどが立ち並びます。

それぞれ個性を持った四方のエントランスですが、いずれも共通して辺りは住宅街が広がります。

宅地開発が著しい、駅周辺の様子

流山おおたかの森駅周辺のマンション

駅を少し離れると、このような高層マンションが所狭しと立ち並びます。

流山おおたかの森駅周辺の道路

周辺の道路も、ニュータウンならではの2車線以上の広い道路。歩道も広めに取られており、安全面への配慮もなされていますね。

流山おおたかの森駅周辺の住宅街

まず筆者がこの地に降り立って思ったのは、マンションの多さでした。一区画ある毎に広敷地の分譲マンションがあるような印象と、賃貸マンションもそれなりに高層のものが多いからなのでしょうか?
これまでにもいくつもニュータウンを回ってきていますが、ここまで多いのも珍しいと思いました。
流山市は子育て支援に力を入れる自治体として近年注目されていますが、子育て世代の受け入れを視野に入れた、人口増加への考慮がなされていったのでしょう。

充実に充実を重ねた、周辺の商業施設

駅の開業をきっかけに開発が行われた流山おおたかの森ですが、ただの乗換駅としてだけでなく、ニュータウンならではの商業施設も充実!駅前を彩るスポットをご紹介します。

おおたかの森S・C

流山おおたかの森 S・C

南口を出て左側の大きな建物は、エリア最大規模を誇るショッピングセンター「おおたかの森S・C」。こちらは本館。全体を通して専門店がテナントとして入居していますが、核店舗として「タカシマヤフードメゾン」や「イトーヨーカドー食品館」、「ロフト」、周辺唯一のシネコン「TOHOシネマズ」も入るなど、業態の数も多いです。

おおたかの森S・Cの吹き抜け

また流山市から「グリーンチェーン認定」を受けているおおたかの森S・Cは、施設内の至るところに木々が植えられており、「緑」をコンセプトとした、おおたかの森の名にふさわしい施設となっています。

おおたかの森S・C ANNEX 1

続けて本館の南側から接続している「おおたかの森S・C ANNEX 1」。こちらは家電量販店やスポーツ用品店など、生活用品店がおもに入ります。

おおたかの森S・C FLAPS

そしてこちらは本館の向かい側、南口の右手側に見える「おおたかの森S・C FLAPS」。2021年3月に改行したばかりの新施設で、おもに無印良品やボーネルンド、フライングタイガーコペンハーゲンなどの雑貨店が目立ちます。またオープンテラスがあるなど、おおたかの森S・C内で特に開放的なエクステリアとなっています。正面2階にあるデッキは駅側、本館側双方と繋がっており、ウッドデッキ調の作りは街の雰囲気とぴったり!遊び心があってつい渡りたくなってしまいます。

こかげテラス

こかげテラス

つくばエクスプレス高架下にあるのがこかげテラス」。こちらもおおたかの森S・Cの一施設となっており、ツタヤをはじめコンビニや携帯電話サービスカウンターなど、サービス系の店舗多く入ります。さらに南口と西口を繋ぐ連絡通路ともなっているので、階段を上り下りすることなくスムーズな導線を実現しています。

SAKURA TERRACE

SAKURA TERRACE

こちらは西口の一角に突如として現れた「SAKURA TERRACE」。2021年7月にオープンしたばかりの施設で、おもにヨガスタジオやゴルフ教室、ヘアサロンなどといった生活系の店舗が入ります。専門店が入居することの多い周辺施設の中ではかなり特異な施設といえますね。

TXグランドアベニューおおたかの森

流山おおたかの森駅改札前
この奥に連絡口があり、改札フロアと直結しています。

改札フロアの北側、つくばエクスプレスの高架下に佇むのは「TXグランドアベニューおおたかの森」。周辺施設で最も駅に近い場所で直結しています。2階にはフードコート、1階は居酒屋やカラオケ店、携帯電話ショップなど生活系のフロアで、階層ごとに業態の住み分けがされています。

ライフガーデン流山おおたかの森

ライフガーデン流山おおたかの森

西口側唯一の商業施設となるのが「ライフガーデン流山おおたかの森」。飲食店が3店舗入る他に、学習塾や医療系施設、保育所を含めた子育て支援施設など、生活に特化したサービスが充実しています。

アゼリアテラス建設中

これだけでも充分では?というくらい商業が充実している流山おおたかの森ですが、西口のSAKURA TERRACEの隣では「アゼリアテラス」が2021年秋にオープン。さらに西口界隈ではその他に2施設と、おおたかの森S・CもANNEX 2が開業予定と建設ラッシュが続いています。そうなるともう都心や柏などへ行かずとも全てのものがここで揃ってしまうかもしれません。。。

住むからには注目したい、周辺の憩いのスポット

商業施設や住宅街があるなら、もちろんこれは外せない!公園などの憩いの場。流山おおたかの森ならではの緑あふれる場所を見ていきましょう。

十太夫近隣公園

最初にご紹介するのは、駅から北へ10分ほど歩いたところにある「十太夫近隣公園」。公園の外周を遊歩道が囲い、その内側に遊具や広場があります。奥の方に見える木々がこの地域の特徴を良く表していますね。当然ボール遊びなどは注意が必要ですが、広めに面積が取られているので、安心して子どもたちを遊ばせることができそうです。またトイレも完備されているのがとても嬉しいですね。

美田1号緑地

こちらは十太夫近隣公園からさらに北へ進んだ場所にある「美田1号緑地」。フェンス向こうの外堀に沿って桜並木が続き、春にはきれいな花を咲かすことでしょう。

大堀川

そして流山おおたかの森を語る上で欠かせないのが、こちらの「大堀川」。柏を抜けて手賀沼へと続く河川ですが、水源はここ流山おおたかの森にあるので、この近辺は上流域にあたります。遊歩道もちゃんと整備されているので、お散歩やジョギング、サイクリングにもピッタリです。

大堀川水辺公園

その大堀川の防災用貯水池に面して設けられているのが「大堀川水辺公園」。池に向かって緩やかな斜面となっており、遊歩道と広場、樹木が公園を埋め尽くします。もちろんトイレも完備。
貯水池は大雨災害時の防災機能を持つ一方で、生態保護の役割を持っており、ほとりには観察デッキが設けられています。

西初石近隣公園(おおたかの森駅南口公園)

最後にご紹介するのは、南口の遊歩道を抜け、横断歩道を渡ってすぐの場所にある「西初石近隣公園(おおたかの森駅南口公園)」。こちらは特に目立った遊具などはなく、広場と高台が印象的な公園となっています。特に注目したいのはこの公園、広場側は道路に面しておらず、ボール遊びやかけっこが安心してできたりするので、週末になると多くの子どもたちで賑わいます。また都市部ではできる場所が少なくなった凧揚げなども、広場を駆け回りながらできる大変貴重な公園です。
※ベビーカーや小さなお子さんもいるので、もちろんボール遊びもかけっこも注意してやりましょう。

地名や街の由来から、緑に溢れた場所がとても多いので、歩くだけでとても気持ち良く過ごすことができました。(夏なので暑かったけど)

人が増えても守りたいもの。地名の由来にもなった森と生態系

交通の要所となったことから、2000年代後半から宅地開発が進められてきた流山おおたかの森。高層マンションや戸建てが並ぶ一角で鬱蒼と木が生い茂る場所が。

市野谷の森

こちらは「市野谷の森」という自然観察公園で、実はこの森こそが地名・駅名のルーツともなった場所なのです。

この地を含めた流山市内は、宅地開発が進められる前は自然が多く残され、絶滅危惧種である「オオタカ」をはじめとした多くの希少生物が生息する地でした。そのオオタカの姿は今でも見ることができ、その生態系を守る場所として設けられたのが、この市野谷の森です。そんなオオタカが住む森があることから「流山おおたかの森」と名付けられました。

市野谷 水鳥の池

また西初石近隣公園の向かい側には「市野谷 水鳥の池」なる鳥類保護用の池が。
オオタカの他にもサギやキジ、カワセミなどといった多くの野鳥の姿を見ることができます。

充実した住環境の整備が進められつつも、こうした環境保護も積極的に行っており、人にも自然にも優しい街づくりをしているのがよくわかりました。また筆者自身も考えさせられるきっかけともなり、改めてこの場所に来てよかったと。そう思いました。

まとめ

街づくりが活発に進められながら、木々の緑をふんだんに取り入れ、自然との共存を図る街・流山おおたかの森。

駅に関しては、地上と高架で交差する東武とつくばエクスプレス両線の条件を活かした導線はとても画期的で、現代建築がなし得た意匠を見ることができました。
また街に溢れんばかりの緑は回っていてとても気持ちよさを与えてくれました。

特に嬉しかったのは、公園の安全性への配慮が行き通っていたこと。筆者は未就学児の子供がいるのですが、自転車の練習をできる公園が近くになく、いつも頭を悩ませており。。。今回見てきた公園は、遊歩道がしっかりと整備されているものが多く見受けられ、これなら自転車も安心して乗せることができると確信しました。また交通量の多い道路と、子供たちが遊べる空間がしっかりと引き離されているのも、愛着を感じることができました。

そして何よりも印象深かったのは、やはり人と自然との共存。住みやすさを意識したサービス、導線。何をとっても文句の付け所はないどころか、環境保護への考慮までされて、街に対しての愛を感じます。このような街づくりをされている、流山市と開発に関わった方々に感服いたしました。

これからもこの街に生きる全ての方たちにとって、愛のある街であることを、心より願っております。

えきまえふぁん編集部

えきまえふぁんの中の人です。
生まれながらの鉄ヲタ。おもに京急や近鉄、阪急を愛する。

「何気ない日常の中にある魅力を伝える」ことを信条に、えきまえふぁんの運営に日々取り組んでおります。

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