本厚木駅周辺 ―相模川の清流に抱かれたB級グルメの街―

本厚木駅周辺 ―相模川の清流に抱かれたB級グルメの街―

神奈川県
KEN
2020.12.16 2021.08.10
HONATSUGI

神奈川県の西側に広がる緑豊かな丹沢山地と、県央地域を南北に貫く清流・相模川。その間に位置する厚木市の玄関口となっているのが本厚木駅です。

ここは江戸時代から栄えている神奈川県有数の商業地で、近年では全国B級グルメ選手権で優勝したシロコロホルモンの街として注目を浴びたのもつかの間、近年では住みたい街としても近年人気が急上昇しているそうで、都心近郊と郊外のいいとこ取りをしたような街となっています。

通称ホンアツと呼ばれ、親しまれるこの街にはどんな魅力が隠されているのか。
百聞は一見にしかず、今回はそんな本厚木駅周辺を歩いてみましょう。

 

県央地域ダントツの賑わいをみせる北口

本厚木駅北口 駅前広場
本厚木駅 北口駅前広場

小田急線で本厚木駅の北口降り立つと、まず驚くのが駅前の賑わいぶり。ゆとりある広さの駅前広場とタクシーロータリーを取り囲むように大型商業ビルが立ち並び、特に週末の夜は行き交う人と居酒屋の呼び込みでとても賑わいます。
もちろんこれ以上に発展している駅も珍しくはないのですが、乗り入れ路線が小田急(私鉄
1社)だけでターミナル機能もない駅としては珍しいほど栄えています。なお、小田急は東京メトロ千代田線、JR常磐線、JR御殿場線にも乗り入れており、停車駅である本厚木もその充実したネットワークの恩恵にあずかることができます。

駅そのものは4番ホームまで備える2面4線構造で、1927年に相模厚木駅として開業した後、現在の駅名・本厚木駅への改称を経て1976年に現在の高架駅に建て替えられました。ちなみにこの本厚木という名前は地名にない鉄道駅独自のものですが、その由来は1駅隣の厚木駅(神奈川県海老名市)に対して「本来の厚木」を意味することから来ているそうです。

本厚木駅には快速急行を含むすべての優等列車が止まる他、特急ロマンスカーの総本数の半分以上の停車駅にも指定されています。箱根湯本駅まで49分、新宿駅まで57分、そして霞ヶ関駅まで63分の距離も、ゆったりと指定席でくつろぎながらから快適に移動できるのは嬉しいところ。また、本厚木を始発駅とする準急や各駅停車の列車も多く、座って通勤したい派にも嬉しい街といえます。

なお、駅の発車メロディは地元出身の音楽ユニット・いきものがかりYELLが採用されています。

本厚木ミロード
本厚木ミロードの本館(左側)と新館(右側)

北口の数ある商業施設としてまず目を引くのは、駅ビルにもなっている小田急百貨店・本厚木ミロードです。写真左側の本館は駅ビルとなっており、1976年に本厚木駅が高架構造に建て替えられた6年後に開業。1990年代には写真右側に新館もオープンし、ファッションや雑貨、グルメ、クリニック等などが揃うミロードは本厚木の顔として地元に愛されています。

本厚木駅前 スクランブル交差点
あつぎ大通りとスクランブル交差点

北口のスクランブル交差点から北西側を望むと、両側にメガバンク等が立ち並ぶあつぎ大通りが遠くまで延びています。
写真右側の赤い看板の
4階建ての書店・有隣堂は、本はもちろんのことステーショナリーの品揃えも本厚木随一。雑誌やコミックから問題集や参考書などが揃う、厚木市民であれば一度はお世話になる、なにかと頼りになるお店です。

本厚木 一番街通り
厚木一番街商店街

北口のスクランブル交差点の北側には、歩行者天国の一番街通りが入口を構えています。左側にはとん漬けの名店・はたのがあり、その先には約200mにわたってファストフード店や居酒屋、パチンコ店、カラオケ店などが連なっています。

一番街は本厚木の中でも一番トレンドに敏感なゾーンのため、平日午後は放課後の学生さんたちでおしゃれなショップやファストフード店が賑わっています。そして夜になれば、仕事帰りのほろ酔い社会人たちが居酒屋をはしごする姿があちこちで見られます。

アミューあつぎ
厚木なかちょう大通りとアミューあつぎ

こちらは厚木PARCO撤退後のビルにオープンしたアミューあつぎ。地下14階はショッピングゾーン、そして58階はあつぎ市民交流プラザが入居する複合施設で、北口の新たなランドマークとして期待されています。また、道路を挟んで東側には駅前随一の大型スーパーマーケット・イオン厚木店もあり、ともに駅近に住居を構える市民の重要な生活拠点となっています。

 

再開発の伸びしろが期待される南口

本厚木駅南口 ロータリー
本厚木駅 南口ロータリー

続いて南口にやってきました。

こちらも駅ビルであるミロード本館が視界に広がります。コンパクトなロータリーの先にはオフィスや予備校が立ち並び、北口より幾分か落ち着いた雰囲気が長年続いていました。しかし、そんな南口のにぎわい創出のために進められてきた本厚木駅南口再開発事業が2021年に完了し、南口は大きな節目を迎えました。

南口の新たなランドマーク・本厚木MIHARAS

南口ロータリーからペデストリアンデッキで結ばれた複合ビル本厚木MIHARAS。22階建てビルの低層階にはオフィスや商業施設が入居し、上層階はタワーマンションとなっており、いよいよ南口にも新時代の都市機能が整備されつつあるようです。また北口には無かった一般車ロータリーも新たに整備され、自家用車での送迎に便利なこちらの南口の存在感が急速に高まっています。

 

ホンアツに来たら一度は訪れたい!オススメのお店

本厚木駅前には数多くの飲食店が並びますが、ホンアツと言ったら・・・そう!
全国B級グルメ選手権で殿堂入りも果たした厚木シロコロホルモンが名物となっています。
せっかく来たので、中でもオススメしたいお店をご紹介します。

ホルモンセンター・酔笑苑
シロコロホルモン好きの聖地・酔笑苑

北口の大通りを左側に入り、厚木公園の脇道を通り過ぎると見えてくるこのお店は「ホルモンセンター・酔笑苑」。
炭火と秘伝のタレでジューシーなホルモン料理を50年以上にわたり提供し続け、香ばしい香りが漂う店先には厚木内外から多くのファンが訪れる名店で、夜には行列ができることも珍しくありません。

本厚木にはその他にも数多くのホルモン焼肉店があります。
その理由として、厚木市の南部には大規模な神奈川食肉センターがあり、その日のうちに新鮮な精肉が入手しやすい環境にあります。
そんな地の利を活かして、シロコロホルモン
(豚ホルモンのぶつ切り)の他にもとん漬け(豚ロースの味噌漬け)などの豚肉料理が誕生し、厚木名物として知られています。

本厚木の洋菓子店・ツリーオーブン
本厚木を代表する洋菓子店・ツリーオーブン

シロコロホルモンでお腹いっぱいになったら、別腹のスイーツも見てみましょう。
本厚木を代表するもうひとつの名店がこちらの洋菓子店・ツリーオーブン
南口の再開発ビルのすぐ西側にあり、駅前でショッピングを楽しんだ後の帰り際に訪れる人で賑わっている印象です。
南欧のエキゾチックな店舗のドアを開けると、かわいらしいケーキや焼菓子の甘い香りが直接ハートを鷲掴み。実際どれもただものではない美味しさですが、その中でも特にツリーオーブンシューがおすすめです。
リーズナブルな価格ですが、発酵バターを使用したサクサクのシュー皮とコクのあるカスタードクリームは、スイーツ好きでなくとも取り憑かれてしまう味です。

 

市外に広がる道路網と豊かな自然

駅周辺を堪能したところで、もう少し歩いてみましょう。

相模川とあゆみ橋
県央地域の東西を結ぶあゆみ橋

こちらは駅から徒歩10分ほどの距離にある、相模川あゆみ橋。休日になるとバーベキューや釣りを楽しむ人の姿で賑わいます。近代的な3連上弦アーチが特徴的なあゆみ橋は1996年に開通した3代目で、それ以前は渡し船によって対岸の海老名と結ばれていました。厚木の中心部には江戸と大山阿夫利神社を結んだ参拝道・大山街道(旧国道246号線)が今でも東西を貫いていますが、相模川の渡し船は天候によって足止めされることもしばしばあり、また神奈川の南北を結ぶ主要街道とも交差するため、本厚木は江戸時代以前から宿場町として発達したのです。

また、その頃から盛んな鮎漁も有名で、特に本格的なシーズンとなる6月〜10月は市外からも多くの釣り人が訪れます。毎年8月上旬には3日間にわたり厚木あゆまつりが開催され、12万発の花火が打ち上げられる河川敷を望むあゆみ橋は絶好の観覧スポットとなっています。

 

宮ヶ瀬湖
宮ヶ瀬湖に架かる虹の大橋

関東平野丹沢山地の境目に位置する厚木市は、郊外にキャンプや登山、温泉など自然を満喫できるワイルドなスポットがいっぱい。

ここで駅からバスで行ける自然スポットを特別にご紹介します。

今回紹介するのは、本厚木駅の北西に位置する宮ヶ瀬湖。
駅前からはバスで約1時間弱。自転車積載ラック付の神奈中バスで結ばれています。
心地よい風を浴びながらサイクリングできる宮ヶ瀬湖周囲
11kmのコースは、多くのサイクリスト達に愛されています。

宮ケ瀬ダム
堤高156.0mの宮ケ瀬ダム

宮ヶ瀬湖を形成している宮ヶ瀬ダムは、国内3番目の規模を誇る重力式コンクリートダム。神奈川県民の90%以上に上水道を供給し、また最大出力24,000kwもの発電能力を備えます。
その迫力ある筐体に魅せられて、特に観光放流のある日曜日には県外からも沢山の観光客が訪れます。

その他にも厚木市には、東名高速道路や小田原厚木道路、圏央道の厚木インターチェンジがあり、そのお陰で車での遠出もしやすい環境だといえます。

まとめ

神奈川県の中央にある、利便性と自然環境をバランス良く併せ持った本厚木。
都心からは
50kmほど離れた郊外都市ですが、バラエティに富んだ地元グルメや身近なアウトドア環境が揃っていて、特にアクティブ派には魅力的な要素が集まった街でした。

特急ロマンスカーや快速急行で都心まで1時間圏内ということ
また東名高速・厚木インターチェンジは渋滞エリアをぎりぎり外れているため、ストレスフリーで出掛けられるのも隠れた魅力のひとつとなっています。

さまざまな魅力ある環境が整う本厚木の魅力に、一度触れてみてはいかがでしょうか。

KEN

1983年生まれ、東京都町田市出身。現在は妻・息子と3人で東京都で何事もなく平和に暮らしている。
子どもの頃からの乗り物好きが高じて機械工学を学び、某エレクトロニクス企業のエンジニアとして品質保証に携わる。
趣味はクルマ、オートバイ、音楽作成、鍵盤楽器、機械いじりのほか、乗り物全般を見たり乗ったりすることが好き。
元々は飛行機とクルマが大好きだったが、最近は息子の影響で興味のターゲットが鉄道にロックオンされつつある。推し鉄は小田急。
音楽はB'z、Do As Infinityの他、ハウスやヒップホップ、ユーロビート等も好む。映画はアクションの他アニメーションも好きで、特に新開誠監督の作品には目がない。

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