ハイソな街・二子玉川の商業を支える 玉川髙島屋S.C・二子玉川ライズ

ハイソな街・二子玉川の商業を支える 玉川髙島屋S.C・二子玉川ライズ

駅の商業
2022.09.10 2022.09.10
EKIMAG

リッチでおしゃれな街として名高い二子玉川。数多くの著名人も住むと言われ、ハイソなイメージも強い街ですが、代表する商業施設のひとつ、玉川髙島屋S.Cにはやはり多くの高級ブランド店が集まり、街そのものが強いブランド力を持っています。一方駅の西側にも勢力を二分する二子玉川ライズもあるなど、ショッピングの街として定着しています。
今回はそんな玉川髙島屋S.C、二子玉川ライズにスポットを当てて、それぞれの施設の魅力に迫っていきたいと思います。

再開発で生まれた巨大複合施設 二子玉川ライズ

二子玉川ライズ

まずご紹介するのは駅の東口と直結する二子玉川ライズ。商業施設は全5つのエリア、約180店で構成されるショッピングセンターです。東口は元々二子玉川園という遊園地があった場所で、1985(昭和60)年に閉園したあともアミューズメント複合施設・二子玉川タイムスパークとして使用され、これらも2006(平成18)年に営業を終了。その跡地がライズとして再開発が進められ、2011(平成23)年に街開き、2015(平成27)年にすべてのエリアが完成しました。

二子玉川ライズ ガレリア
中央広場・ガリレアを挟んでタウンフロント(左)とリバーフロント(右)

東口を出ると目の前にはガレリアとよばれる広場があり、その左手に地上8階建てのビルからなるタウンフロント。ファッション系のお店が多く集まる他レストランやサービス店舗などライズ内の中心的なエリアとなっています。その向かい側リバーフロントはH&Mやマックを筆頭にヴィレッジヴァンガードなどのサブカル系のお店も。

二子玉川ライズ ステーションマーケット

駅の高架下のステーションマーケットは生活雑貨や銀行ATMや各種サービスなど駅からすぐを活かした利便性の高い店舗構成となっています。また地下1階フロアは、東急ストアやデリカテッセンを中心とした食料品売場で、ステーションマーケットをはじめタウンウッドプラザ、リバーサイドプラザ、ドッグウッドプラザと繋がっています。

二子玉川ライズ テラスマーケット

奥側の屋外型オープンモールのテラスマーケットは、物珍しいおしゃれな家電を扱う蔦屋家電、109シネマズ、二子玉川エクセルホテルと楽天クリムゾンハウスもこの区画に入ります。

二子玉川ライズ ドッグウッドプラザ

東口だけにとどまらず西口側に隣接するドッグウッドプラザは、「まいにちのまんなかに」をテーマとし、地上8階建てのビルに飲食店や雑貨店など、毎日の生活を楽しく豊かに過ごすためのアイテムを揃えたお店が並びます。

二子玉川ライズ オークモール

タウンフロントの大井町線の高架沿いに展開されるオークモールは、豊富なジャンルのレストランやカフェ、八百屋さんまで入るオープンモールとなっています。

二子玉川ライズ バーズモール

二子玉川公園通りを挟んでテラスモール向かい側のバーズモールは、再開発前から駅前にあったお店が集まるエリアで、装いを新たに街の発展をライズと共に担います。再開発による立ち退きで住居や商店を奪うのではなく、新しい街で共存するという考え方は実に素晴らしく感動を覚えました。

二子玉川ライズの自然共生エリア

またライズは事業コンセプトとして「都市から自然へ」をテーマに掲げ、双方の共生を図る取り組みを行っています。その象徴としてテラスマーケット屋上にはたくさんの樹木や草木が植えられている他、野菜を育てる菜園、原っぱ広場に街を一望できるデッキ、メダカの住む池など、東京都心では見ることの少なくなった風景が新たな街を形成しているようです。

日本初の郊外型ショッピングセンター 玉川髙島屋S.C

玉川髙島屋S.C

駅のすぐそばに国道246号線が通る西口側には、長年二子玉川のシンボルとなってきたショッピングセンター・玉川髙島屋S.Cがあります。開業は1969(昭和44)年と、半世紀以上に渡り二子玉川の商業の中心を担ってきた立役者。本館にある「玉川髙島屋」を中心に9つの建物、計120の専門店と大型駐車場で構成されています。

大きな屋上看板と木々で覆われたガラス張りの建物が印象的な本館は、専門店とタカシマヤで売り場を二分する構成で、百貨店ならではの高級ブランド店が多く集まる、セレブの街・二子玉川の象徴とも言えます。
また緑に覆われた建物の外周と、四季折々の花木が楽しめる屋上庭園・フォレストガーデン、100種類にも及ぶバラとハーブなどを配した英国式庭園・ローズガーデンなど、開業当初から屋上緑化に取り組んでいるのも魅力のひとつです。

センター内で最も駅から近く、本館とも連絡する南館は、本館と比べてカジュアルなお店が多く入ります。7階の屋上広場・PARK&TERRACE OSOTOもまたカジュアルで異国の雰囲気のあふれる空間。7〜11階はアトリウムダイニングとして眺望を楽しめるレストランが占めています。

本館の裏手側に位置する西館はほとんどが立体駐車場が占めますが、1階部分がオープンモールとなっており、ブランドショップが多く立ち並びます。タイルの敷き詰められた道路や、テラス部分を覆う蔓草がヨーロッパの街並みを思わせるおしゃれな雰囲気を醸し出しています。

本館から246号線を挟んで斜向いにある、建物を覆う蔓草が印象的なマロニエコート。ビルズやシェイクシャックなど人気のカフェと無印良品、ギャップ、フライングタイガーコペンハーゲンなど、カジュアルなお店が入ります。またその横にはサービス系のショップに特化したケヤキコートもあります。

マロニエコートからさらに北へ進み、246号線がバイパスと合流する辺りにあるのがガーデンアイランド。ペットショップやキャンプ用品店などアウトドアに特化したお店が揃います。また駅や本館からも最も離れた場所にあるため、本館から無料のシャトルバス(※1)も運行しています。

(※1)乗り場は本館側=西館1階・サルヴァトーレフェラガモ向かい、ガーデンアイランド側=1階好日山荘前。

本館とマロニエコートの向かいにある東館も西館同様に駐車場が多く占め、一部にサービス系の店舗が入ります。またその他に離れの店舗ながら、海外ブランド・ロンハーマンが占めるアイビーズプレイス。美容室とニューヨークのファッションブランド・ブルックス ブラザーズが入る花みず木コートなど、建物の大小を問わず周辺地域を幅広くカバーしています。

まとめ

日本でもトップクラスのハイソな街・二子玉川で、東のライズ、西の髙島屋と勢力を二分する商業施設。玉川髙島屋S.Cにおいては、実家が溝の口近辺だったこともあり、子供心に大型ショッピングセンターの雰囲気を味わいたいがためによく一人で足を運んでいましたが、本館や南館などの他にマロニエコートなども含まれることや、アイビープレイスなどの施設もあることは今回調査してみて初めて知ったこともあり、その規模の大きさも然ることながら、新たな知識を得た喜びもありました。
一方のライズに関しては、以前その場所にあったナムコ・ワンダーエッグやいぬたま・ねこたまにはよく遊びに行った記憶もあり、その奥にあった東急自動車学校で大型二輪の教習を受けていたので、その変わりようには今でも衝撃を受けています。

東急田園都市線・大井町線沿線に居住してないとなかなか縁がない場所ではありますが、お買いものはもちろんお散歩するだけでも楽しい街なので、機会があったらぜひ訪れてみてほしい街です。

駅の商業のえきマガ

Category Posts