千葉市の北東部・花見川区にあるJR総武線・幕張駅。各駅停車が停まるわりと郊外の駅ですが、快速線の線路の方角を見ると更地が広がり、建設中の建物があったりと、駅前の再開発が行われている様子。
一体この街で何が起ころうとしているのか。幕張駅周辺の様子とともに、再開発が行われている北口周辺を調査してきました。
更地となった駅前
改札を出て左手側の北口を出ると、ご覧の通り空き地が広がっており、その先では竣工間近のマンションや宅地の建設が進められています。2022年の初旬までスーパーが孤軍奮闘で営業していましたが、そちらも取り壊され現在の形となっています。
更地の奥右手側ではマンションがすでに完成しており、1階部分にローソンがオープンしていました。
少し千葉寄りに進むと住宅街となりますが、新たな道路区画が整備中でした。
区画整理の終わった箇所
更地の奥側には広めの道路が駅手前まで伸びており、その末端は暫定的にバスのロータリーとなっていました。駅側にはまだ通行止めではあるものの、延長線と思わしき道路がアスファルトの敷設までできているようです。今後この道路が駅前まで伸びていくことになるのでしょう。
今回の事業自体が、着手が駅の奥側からはじまっているのですが、先行して整備されている箇所は概ね完成しているようです。商業施設の多く並ぶ都市型の再開発というよりは、賃貸マンションなどが並ぶニュータウン型の整備がされているようですね。
今後の動きは?
今後の計画としてすでに発表されているものとしては、更地になっている区画が駅前広場とロータリーになる予定(※1)で、2022年9月末より線路に沿って伸びていた駅前の通りが封鎖。工事用の区画が用意され、歩行者用の迂回ルートも設けられていました。いよいよ駅前の整備が行われるようです。
また新たなるマンションも建設が進められ、こちらは分譲マンションとなるようです。
所々アスファルトが敷かれる前の道路なども散見され、写真右下の奥の道路は建物の前で行き止まりとなっているようですが、いずれはこちらも取り壊しとなるものと思われます。
当事業は概要は当然ながら発表されているものの、完成予想図までの発表があまりされていないことから、完成後がどのようになるのかが予測が付きづらいものですので、当サイトでも今後の動向は追ってご報告させていただきます。
(※1)=引用元:千葉市地域公共交通計画(本編) 第4章 16ページ
事業概要:千葉都市計画事業東幕張土地区画整理事業
おわりに
筆者自身も千葉市に住んでいることもあり、当事業の様子は総武線の車窓越しに見てとても気になっておりましたので、今回満を持して幕張駅の取材を敢行。えきレポでの紹介とともに、当事業の注目度も高いことから、記事を分けてご紹介させていただきました。
元々は駅前にスーパーやスナックなどが並ぶ、駅としては「どローカル!」という印象の強かった幕張駅。それが一気に取り壊され、街並みが変わっていくことを実感しました。ときに再開発というものは、目新しい雰囲気で街をきれいにさせる魔力を持っていますが、その反面地に根付いたモノを一掃するという残酷な現実もそこにはあります。この更地を見てそれがよく伝わりました。当然ここに住んでいた人たちも合意の上ではあるとはいえ、どことなく寂しさも感じたのでした。こういった市民の意見もあるようですし、その分地権者や住民にとっても良き街になっていただけることを願っています。