JR京葉線の主要駅のひとつであり、幕張新都心と呼ばれる近未来的な街並みが印象的な海浜幕張駅。
高度経済成長期の終わり頃から事業計画が立ち上がり、70〜80年代に着々と開発が行われ、1986年の京葉線開通とともに当駅が開業。当初は快速電車は通過していましたが、街の発展に合わせ1991年には快速停車駅に。それからは目覚ましい発展を遂げ、今では特急停車駅になるまでに上り詰めました。
そんな海浜幕張駅の周辺は、幕張メッセやZOZOマリンスタジアムなどの施設や、この街ならではのみどころがたくさんあります。今回はそんな街の注目スポットをご紹介したいと思います。
幕張新都心を象徴する施設
千葉県の湾岸エリアの中でも、TDLの次に有名と言っても過言ではないこの施設は、日本最大級の国際展示場幕張メッセ。もう言わずと知れた日本を代表するイベント会場のひとつで、音楽フェス・SUMMER SONICや、COUNTDOWN JAPAN、東京ゲームショウ、ニコニコ超会議、東京オートサロンなど、国内でも超有名なイベントが開催されている場所となっています。
幕張メッセの南側裏手の、東京湾の海沿いにほど近い場所にあるスタジアムは千葉マリンスタジアム(ZOZOマリンスタジアム)。プロ野球・パ・リーグに加盟する千葉ロッテマリーンズが本拠地として使用する他、著名アーティストのコンサート会場に使われたり、幕張メッセとともにSUMMER SONICの会場のひとつとしても使われています。
マリンスタジアムの南東側に建つ、黒と木目調のスタイリッシュな建物は高円宮記念 JFA夢フィールド。こちらは日本サッカー協会の施設で、サッカー日本代表が使用することを想定されているそうで、敷地内には4面のサッカーコートを有します。
高層ビルの中に佇む、都会のオアシス
幕張メッセから北側の幕張住友ビル手前までのおよそ1kmを貫くように伸びるメッセモール。その幅およそ50mの大きな遊歩道で、中央には噴水などのモニュメントが癒やしを与えてくれます。敷地は3つのエリアに区切られており、幕張メッセから京葉線の高架下までを南モール。さらにセンターストリートまでが中央モール。幕張住友ビルまでが北モールとなっています。南モール、北モールの地下には駐車場も設けられており、およそ700台あまりが収容可能となっています。
続いては駅より三井アウトレットパークを越えて見えてくる緑地公園は千葉県立幕張海浜公園。北口側のイオン海浜幕張店付近から南側の海岸までを占める都市公園で、メッセモールと同様に京葉線やメッセ大通りでエリアが区切られていますが、それぞれ緑地や広場が展開されています。ZOZOマリンスタジアムやJFA夢フィールドは当公園内の施設となります。
最も海に近いエリアは幕張の浜と呼ばれる人口の浜となっており、東京湾やスカイツリーを望むことができます。天気が良い日には富士山も見ることができます。
モダンな街に佇む日本庭園・見浜園
海岸エリアとメッセ大通りの間のエリアは日本庭園・見浜園。公園内唯一の有料施設となり、茶室や池、松の木などが植えられた本格的な日本庭園が展開されています。園内の茶室「松籟亭(しょうらいてい)」ではお抹茶とお菓子(有料)がいただける呈茶サービスもあります。
余談ですが、取材に行った日がちょうど成人式の日で、振り袖姿の新成人の方々がご家族と写真撮影をされていました。家族団らんな姿にホッコリをいただきましたm(_ _)m
連節バスの先駆け
さて、海浜幕張周辺を歩いているとよく目にするのが、こちらのエメラルドグリーンに塗られたバス。よく見ると1台のバスの後ろにさらにバスが!?・・・こちらは幕張新都心周辺を走る連節バス。大量輸送を目的にバスの車両が2連に繋がれた構造となっており、日本国内でも十数例ある導入実績の中でも初期にあたる1998年に運行を開始。運行は京成バスが行っており、おもにZOZOマリンスタジアム・幕張メッセ〜海浜幕張駅〜幕張本郷駅間で運行されています。
車内は座席配置が後向きになっていたり、段差があるなどとてもおもしろいものとなっています。車内放送の一部アナウンスを千葉ロッテマリーンズの選手が行っていたりもするので、一回乗ってみる価値は十分にあります。
まとめ
新たな都心としての機能を兼ね備え、首都圏を代表する都市へと発展してきた幕張新都心。
ビジネスとしてはもちろん、レジャーやショッピングの拠点にもなるなど、幅広く活用される街としての理想郷の姿が垣間見えます。長らくアクセスを担っている海浜幕張駅ですが、2023年には幕張新都心の一角に新駅・幕張豊砂駅開業も控えています。今後もどういった発展を見せてくれるのか、いつまで経っても衰えない、期待を膨らませてくれる街です。