そうなんだけど・・・そうじゃない!普通に読むと引っかかるトラップ駅名 -首都圏版-

そうなんだけど・・・そうじゃない!普通に読むと引っかかるトラップ駅名 -首都圏版-

雑学
2021.11.20 2022.04.15
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「次は、○○〜〜」
列車に乗っていると流れる次駅の案内放送ですが、昨今は主流になってきたドア上の案内板に次の駅名も書かれたりと、列車内からのインフォメーションも充実するようになってきました。

ふとドア上を見て次の駅が「あぁ、次は放出(ほうしゅつ)って駅なんだな」って思っていると、車内放送が流れ「次は、”はなてん”〜〜」。。。
えっ。。。!?これ放出って書いてはなてんって読むの!!!??
なんて驚いたことはありませんか??

放出駅は大阪にある学研都市線・おおさか東線の駅ですが、このように一般的な読み方をするとそうなんだけど、実は一般的な読み方とは違う駅は、日本全国に多く存在します。

今回はそんなトラップとも言える駅名を、首都圏の一都四県別にご紹介したいと思います。

青梅線はトラップの宝庫!東京代表

では早速、いかにも多そうな東京都から見ていきましょう。

東京都のトラップ駅名

えっ!こんなのすぐわかるよ!!
普通に「こはぎ」「かわべ」「ふくお」「ほや」って読めば良いんでしょ!!?

。。。

そんなに簡単に読めたらこの記事の存在理由はいかに。。。(笑)
正解をでは見ていきましょう。。。

 

①.小作駅(おざく)=JR青梅線

こちらは東京都羽村市にあるJR青梅線の駅。
確かに普通に読んだら「こはぎ」「おはぎ」「こさく」と読んでしまいそうですが、「おざく」が正解となります。

②.河辺駅(かべ)=JR青梅線

続いてエントリーされたのも、JR青梅線の駅。しかも小作駅の次の駅です。
河辺(かべ)駅は東京都青梅市にある駅で、一部ながら当駅を発着する列車が設定されているので、沿線の方には馴染み深い駅かもしれません。
しかしこちらも馴染みの薄い方だと「かわべ」や「かわなべ」と読んでしまいそうですが、「かべ」なのでご注意を!

③.福生駅(ふっさ)=JR青梅線

青梅線3エントリーとなってしまいましたが、こちらも難易度が低そうで意外と高い!
福生(ふっさ)駅は東京都福生市にある駅。駅名がそのまま市名となっているので、東京都西部の方なら馴染みがあるかと思いますが、こちらも思わず「ふくおう」「ふくぶ」などと読んでしまいそうなので、エントリーとなりました。

④.保谷駅(ほうや)=西武池袋線

続いてはようやく私鉄、西武池袋線の保谷(ほうや)駅。
東京都西東京市にある駅で、通勤急行以下の種別が停車する主要駅のひとつとなっています。
また当駅を発着する地下鉄直通列車も多く設定されているので、こちらは東京メトロだけでなく、東急東横線でも馴染みがある駅名ですね。
しかし油断してるとやはり「ほや」とか「ほだに」と読んでしまいそう。

言いたいことも言えない・・・ほうじゃない!神奈川代表

お次神奈川県にもありました!早速見ていきましょう。

神奈川県のトラップ駅名

 

①.反町駅(たんまち)=東急東横線

こちらは東急東横線で、しかも横浜の隣駅。反町(たんまち)駅です。
わかります。。。言いたいことはわかります。思わず「そりまち」と読みたくなるのは同じ気持ちですが、言いたくてもそこはグッと堪えていただけると。。。!
言いたいことも言えなくて申し訳ないのですが。。。(笑)

②.追浜駅(おっぱま)=京急本線

続いては京急本線、追浜(おっぱま)駅。
金沢八景駅の隣駅で、当駅と金沢八景駅の間は横浜市と横須賀市の市境となっていて、当駅は神奈川県横須賀市の駅となります。
普通に読むと「おいはま」と読んでしまいそうですが、「おっぱま」とアクセントの強い読み方なので、一度聞いてしまえばすぐに覚えられそうですね。

③.逸見駅(へみ)=京急本線

お次も京急、追浜駅から横須賀中央方面へ3駅進んだ場所にある逸見(へみ)駅。
筆者は幼少期テレビでよく見ていた逸見政孝さんの印象が強く、思わず「いつみ」と読んでしまいそうになりますが、30代以降の方であれば共感していただける方が多い・・・はず!
ただしここは「へみ」です。お間違いなく!

⑤.新羽駅(にっぱ)=横浜市営地下鉄ブルーライン

こちらは横浜市港北区にある、横浜市営地下鉄の駅。
新横浜駅からあざみ野方面へ2駅進んだ場所にあり、近隣に車両基地(新羽車両基地)があることから、当駅始発・終着の列車もあるので、利用者の方なら馴染みがあることでしょう。
しかしこちらも「しんば」とか「にいは」と読んでしまいそうなので、力強く「にっぱ」と読めばもう忘れることはないはず!

レベルの高さは首都圏随一!千葉代表

千葉県もかなりのトラップ要素満載!

千葉県のトラップ駅名

①.木下駅(きおろし)=JR成田線・我孫子支線

こちらの木下(きおろし)駅は全国的にもかなりのレベルの高さ。どこからどう見ても「きのした」と読んでしまいます。でも現実は違う・・・錯覚や幻聴なのではないかと疑ってしまいますが、事実はやはり「きおろし」。これは言われなければわかりません!
余談としては、当駅付近から鎌ヶ谷市〜船橋市〜市川市へとつながる「木下街道」という道があり、千葉県民には多少馴染みはあるものの、それでもトラップのクオリティはかなり高いです。

②.下総松崎駅(しもうさまんざき)=JR成田線・我孫子支線

こちらもJR成田線・我孫子支線の駅で、木下駅から3駅、成田駅の隣駅となります。
どう見ても「しもうさ”まつざき”」と読んでしまいますが、「しもうさ”まんざき”」が正解。
駅周辺は印旛沼のほとりの、田んぼが広がるとてものどかな雰囲気ですが、やってくる車両(常磐線用のE231系)は近代的なステンレス車両だったり、南側には成田スカイアクセスの高架線が見えたりと、ギャップも面白い駅となっています。

③.土気駅(とけ)=JR外房線

お次は外房線の土気(とけ)駅。こちらも「とき」とか「どき」とか読んでしまいそう。しかしここはキレよく「とけ」と読んでおきましょう。
土気駅は外房線では千葉市末端に位置し、周辺は郊外の新興住宅地となっています。また東側には「昭和の森」という大規模の公園もあったり、千葉市を代表するレジャースポットともなっています。

④.西登戸駅(にしのぶと)=京成千葉線

こちらもパット見すごくカンタン!・・・小田急線ユーザーの方なら思わず「にしのぼりと」と読みたくなってしまうでしょう。もちろんそれは不正解。「にしのぶと」と読むのが正解です。
こちらは千葉市中央区にある京成千葉線の駅。周辺は住宅街となっていますが、カフェなどが点在するなどおしゃれな雰囲気もある街です。

県を代表する私鉄もやはり・・・埼玉代表

埼玉県を代表する大手私鉄、東武鉄道や西武鉄道もやってくれてます!

埼玉県のトラップ駅名

①.加須駅(かぞ)=東武伊勢崎線

埼玉県加須市の加須(かぞ)駅ということで、市名となっていることから沿線・地元の方々は馴染みがあると思いますが、いざ馴染みのない方が読むと「かず」とか「かす」と読んでしまいそう。
ただし駅としては、東武伊勢崎線の特急・りょうもう号が停車するなど、主要駅のひとつとなっているので、この機会にぜひ覚えておくと良いでしょう。

②.越生駅(おごせ)=JR八高線・東武越生線

お次はJR八高線と東武越生線が乗り入れる越生(おごせ)駅。
こちらもパッと見ただけだと「こえぶ」とか「こしう」と読んでしまいそうに。。。(筆者も読めるようになったの10代後半になってくらいだったと思います。)
近代的な橋上駅舎となっており、2路線が乗り入れる駅ではあるものの、JR八高線は非電化の気動車が走る区間となっていて、対する東武越生線は東上線の坂戸駅から分岐する支線となっているので、どことなくローカルな雰囲気のある駅となっています。

③.今羽駅(こんば)=埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)

続きましてはさいたま市北区にある、新交通システム・ニューシャトルの今羽(こんば)駅。
さいたま市にあるということで、だいぶ中心地に近い場所に位置していますが、ニューシャトルといえば東北・上越新幹線の高架横を走る路線として有名ですが、この今羽駅も新幹線の高架区間に存在する駅となっています。
こちらも油断していると「いまは」とか「こんう」「こんばね」と読みたくなってしまうので注意が必要です。

④.仏子駅(ぶし)=西武池袋線

東武が来たらもちろん西武もあるわけで。こちらは入間市にある西武池袋線の仏子(ぶし)駅。
西武のターミナル駅・所沢駅から7つ目にある駅で、郊外に位置するものの、特急・快速急行以下の種別が停車する駅となっており、都心へのアクセスも比較的良い立地となっています。
しかしこちらも無知でいくと「ぶっこ」とか「ほとこ」などと読みそうになるので、気をつけます。

おわりに

普通に読むと全然違う駅名。皆様はどのくらい騙されたでしょうか?

なんの迷いもなく読めると思った感じが、実は大間違いだなんて・・・大人になると結構恥ずかしかったりもしますが、こればっかりはどう足掻いても仕方ないと思います。

だって木下なんて誰がどう見たって「きのした」って読むじゃないですか!

誰にだって失敗はありますが、ほんの少しでもこのような失敗を減らすためにも、えきまえふぁんも勉強し、これからも伝えていきたいと思います。

 

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