番線?ホーム?のりば!? 各社で違うホーム番号の呼び方

番線?ホーム?のりば!? 各社で違うホーム番号の呼び方

雑学
2023.01.29 2023.01.29
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「まもなく列車がまいります」

駅のホームにいると必ず耳にする駅の案内放送。このアナウンスのおかげで、日本の鉄道は安心・安全な運行を行っていると言っても過言ではありません。その案内方法や音声も当然ながら各事業者ごとに特徴がありますが、ホームの番号を呼ぶとき「1番線」だったり、「2番ホーム」だったりと、違いがあるのはご存知ですか?今回はそんなホーム番号の読み方を調査してみました。

日本で一番よく聞く「○番線」

東京駅 発車時刻案内板

まずは最も主流の呼び方となっているであろう「番線」という呼び方。よく耳にするのはやはり当然で、日本のほとんどの事業者がこの呼び方を採用しており、首都圏でもJR東日本や大手私鉄の半数以上がこの呼び方となっています。

この番線呼称は、事業者や駅によって考え方が違う場合もありますが、上図のように真ん中に通過線があるような駅の場合、待避線側にあるホームの番号が、通過線は含まない場合は1番線と2番線となるものの、一方で通過線も含む場合は1番線と4番線になるケースが存在します。

大手2社や地下鉄、モノレールで聞く「○番ホーム」

小田急線のホーム番号案内板
小田急では「2番ホーム」となる

次にご紹介は一部の大手私鉄やモノレールなどで耳にする「番ホーム」の呼び方。こちらを採用しているのは小田急電鉄西武鉄道札幌市営地下鉄名古屋市営地下鉄多摩都市モノレール大阪モノレールの計6社。

ホーム呼称の考え方は、前述の番線とは違い、ホーム基準で番号が付与されるので、通過線は含まれずホームにのみ番号が付与されます。

関西以西では主流?「○番のりば」

新大阪駅の発車案内板

お次に紹介するのは「番のりば」。こちらを採用するのはJR西日本JR九州JR四国近畿日本鉄道(近鉄)南海電鉄西日本鉄道(西鉄)神戸高速鉄道京都市営地下鉄アストラムライン(広島高速交通)の8社。ご覧いただくとわかるように、JR、私鉄ともに関西以西の九州や四国などで使われています。
また神戸高速鉄道は、西元町駅、高速神戸駅、新開地駅の3駅でのみ使われています。

のりばの考え方は利用者が乗る場所ということで、ホーム呼称と考え方は同じと捉えてよいでしょう。

国内唯一!?第4勢力「○号線」

阪急宝塚線

最後にご紹介するのは、日本でも唯一と言っていいでしょう。「号線」という呼び方。これを採用するのは、関西の大手私鉄の中でも貴高いイメージで定評のある阪急電鉄

阪急梅田駅
阪急梅田駅

阪急はなんと号線だけではなく、番線呼称が使われるケースもあるということで、それは車庫や検車区など、阪急社内での構内配線に関しては番線が使われ、これと区別するために号線という呼称が使われるそうです。またさらに例外パターンとして、神戸線・神戸三宮駅の場合、唯一「番ホーム」の呼称が使われます。

まとめ

事業者ごとによって違うホーム番号の呼び方。あまり気にしたことはないけど、その違いがわかると事業者ごとの個性や文化、考え方を読み取ることができますね。

いつも利用する路線はどれに当てはまりましたか?
聞き慣れている音声をちょっとだけ意識して耳を傾けてみると、もしかすると今まで気づかなかった面白い発見があるかも!

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